• 「目的」と、その目的の進捗を測ることに有益な「定量的尺度」がある状態を考える

  • この「定量的尺度」をしばしばKPIと呼ぶ

  • 誤ったKPI設定とは

    • 目的を測る上で適切ではないKPIを選んでしまう、または
    • 当初は適切なKPIだったが、目的が達成されたり、変わったりすることによってもはや適切なKPIではないにも関わらず、KPIでの計測が「わかりやすい」という理由で一人歩きしてしまう
    • 研究者の業績を論文の数で測る

    • 会社の良さを利益の量で測る

    • サブスクリプションモデルのビジネスなのに営業に新規案件獲得のノルマを課す

    • @tweeting_drtaka: この問題について盛んに発信されている豊田長康先生のブログ。多くの国で論文数が増えているなか、日本だけが、2005年頃を境にまったく伸びなくなる。研究のパフォーマンスが急激に悪化し、どんどん他国に抜かされていく、と。

    • https://t.co/4H3euAvWES

    • image

    • @tweeting_drtaka: 2004年以降、国立大学が中期計画に従って運営され、第三者による評価に晒されるようになった。では、その評価結果はどうか。「大学改革支援学位授与機構」が、資料を出しています。教育も研究も、計画にしたがって、たいへん「順調」な状態にあると評価されているんですよね。

    • https://t.co/fMiK0NHWM3

    • image

    • @tweeting_drtaka: この指摘は、小樽商大の江頭先生の受け売りです。でも、実際、国の意思により実施された改革は、国内的な評価システムでは「順調」とされているのに、国際的な評価では「崩壊」に近い状態にある。要するに、日本の統治機構における評価は、評価として機能していない。

    • @tweeting_drtaka: 要するに、評価軸が完全に誤っていた…わけですよね。論文数の増加を達成したければ、科学技術政策としては大学教員の研究時間なりをKPIに設定すれば良かったのに、管理強化により時間を減らしたので論文数が減った。

    • こうした評価軸の設定間違いが、状況を大幅に悪化させる。

    • @_anohito: 1990年代初頭にトップだった産業競争力は2002年に30位に転落して以来,浮上の見通しが立っていない.一方,特許出願数で見る限り,わが国は2011年現在で世界第2位を保っている.このギャップは,技術の利用や意味づけにおいて失敗しているという現状を表わしている.

関連