守破離(しゅはり)とは、茶道や武道などの日本の芸術における概念で、技の習得の過程を示すものである。 その過程を3段階で表現している。修」「破」「離」の3段階で表現される。 元々は千利休の教訓集である『利休道中』にある。

守は、師匠から教わった型(フォーム)を忠実に守り、確実に身につける段階である。

破は、他の師匠や流派の技を検討し、良いものは取り入れ、自分の技を磨く段階である。型を習得した者は、既存の型を「破る」ことができるようになる。他流派の型を学び、自分の型と比較することで、より自分に合った型を見つけることができる。

離は、既存の型を離れ、新しい型を創造する段階である。 師匠から教わった型と、自分で発見した型の両方に精通している人は、自分をよく理解しているので、既存の型に縛られることはない。そうして、新しい型が生まれるのである。

英語解説 Shuhariのために書いた

Eugene T. Gendlin非論理的段階としての現象学Martin Heideggerdwell-thinkの概念に言及している。

  • We do not need to surrender what is already formed. When we precisely understand its formed intricacy, that is just when we exceed its forms. When we don’t understand a book, we can only quote it. To understand it is to dwell-think in its forms, and that is more precise than the forms.

  • nishio.icon訳: 我々は「既に構造化されたもの」に降伏する必要はない。我々が複雑な構造を正確に理解した時、それはその構造を超える瞬間だ。書籍を読んで理解できない時、我々はそれを引用することしかできない。書籍を理解するということは、その書籍の構造の中にdwell-thinkするということであり、それは書かれた構造よりももっと正確な理解なのだ。
    • これは守破離の言葉で言えば「我々が書籍に書かれた複雑な構造を正確に『守』した時、それが『破』の瞬間だ」ということ。

枠を壊すためには、まずそれが明確に見えてなければならない

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面白いスライド、守によって「」の境界が明確化される https://www.slideshare.net/mobile/takaesu0/ss-79898602 image 型は最初は曖昧であり、守を続けることによってそれが明確になる 明確になると意図的に破ることができるようになる image

Shuhari