賢者に相談では、相談して賢人が答えたことを模倣して大勢の前で語ることによって賢人であるとの名声を得ることができる、と話された。

だが、この「模倣」には段階がある。守破離とも関連している。

  • レベル0: 賢人が言ったことを間違えて覚えたり、一部忘れたりしている。守破離の守ができていない。
  • レベル1: 賢人が言ったことをすべてきちんと憶えて、その通りに話すことができている。しかし言ったことを覚えているだけなので、新しい質問に答えることはできない。守破離の守しかできていない状態。
  • レベル2: 一人の賢人Xが一つのテーマについて語ったことだけではなく、他の賢人や他のテーマについての語られたことも覚えている。この場合、Xが語らなかったことについて質問をされても、別の賢人の言葉を使って答えることができる。守破離の破ができた段階。
  • レベル3: レベル2の訓練が十分進んだ結果、どの賢人も語っていないことを語れるようになる。こうして人は新しい知恵を生み出せるようになり、新たな賢人となる。守破離の離ができた段階。