表札が思いつかれるのは、何枚かの「親近性のある」紙きれの一行見出しが、単に文字記号面だけの意味だけでなく、その意味の中心を取り巻いて、その周囲にモヤモヤと連想的雰囲気をたたえているからである。一行見出しを作るときに、「けっして抽象化しすぎるな」、「堅くるしい熟語や術語にこだわるな」、あるいは「できるだけもとの資料の土の香りを残せ」などという注意をあげたのは、ここのところである。最少必要限度の「概念化過程」が大切なのであって、不必要に「概念」にまで仕上げてはならないのである。

  • 発想法 P.141

ラベルに書かれている文字列は、その文字列から連想される具体的なものを思いだすためのフック

  • 文脈から切り離された抽象概念ではなく、そこから色々なものを連想できる状態をなるべく長く保つ方がいい
  • 連想接続のチャンスを増やしていく

抽象化は善ではない 抽象化 概念化 概念

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