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ここで扱うのは kouchou-ai 本体のドキュメント(mkdocs サイト digitaldemocracy2030.github.io/kouchou-ai/ と repo の README.md)の方針議論であって、本 developer-wiki 自身の運用ではない。本体 docs の「あり方」は 2026-05〜10 に複数のきっかけで繰り返し議論されたが、各回が別ページに散っていたので、系譜と通底する原則を 1 枚にまとめる。

本 developer-wiki 自身の index / log / 公開境界などのメンテ方針は別系統(CLAUDE.md と wiki-driven-workflow / wiki-pages-publishing-stack)。

時系列の弧

1. 2026-05-18 「AI に読ませる docs は実装そのもの」

クラスタ数デフォルト [3, 6] 問題の本質は、アルゴリズム論ではなく docs / 実装 / AI 利用経路のズレ だった。docs の数値例が AI コーディングエージェントにそのまま default として転用され、しかも repo 内に「Web では cube-root rule、CLI では [3, 6]」という二重基準が長く共存していた。auto-cluster-defaultsより

ここで出た教訓が以後のすべての docs 議論の土台になる:kouchou-ai の docs は単なる説明資料ではなく、AI にとっての reusable prompt / template でもある。具体例は「読者がコピペするか」だけでなく「AI が default と見なすか」で評価すべき。

2. 2026-05-29〜31 開発者導線を利用モード別に(PR #883)

開発者向け導線を利用モード別に整理する PR #883(closes #876)を起点に、「開発者向け docs」というラベル自体が 動機の違うサブ役割を一括りにしていた ことが露呈。最終的に読者像を 5 つ(一般ユーザ / 自治体担当本人 / 組織内デモ役 / WebUI 開発者 / 分析者・研究者)に分け、「迷ったら Mode 1(Docker Compose)」という default を廃止し、各読者像に直接 Mode を割り当てる方針へ。環境構築の決定フロー(最初の分岐は OS でなく利用主体)を Mode 選択の前に置く。pr-883-restructuring-2026-05-31 / pr-883-developer-quickstart-draft-2026-05-31より

nishio は「もうちょっと何が語られるべきかを整理してから作るべきだな」と判断し、PR をいったん保留。直近 1 週間で固まった整理(platform 安定性ティア Linux > Mac > Windows、Docker Desktop license、構造把握スタンス、CLI のデータ量前提)を docs に取り込んでから書き直す方針に倒した。

3. 2026-06-03 docs 入口の spine 再設計(nishio 提起)

最も根本的な提起。本体 docs が getting-started/(= セットアップ手順)から始まる構造が、「興味を持った人 = 自分でツールを立てる開発者」というバイアスを産み、レポートの読み手・分析者・方法論研究者を振り落としていた。getting-started/ というディレクトリ名自体が「ここから始めろ」という暗黙メッセージで、同じ罪を犯している。nishio-docs-entry-restructure-discussion-2026-06-03より

提案された新 spine(kouchou-ai-docs-entry-restructure-2026-06-03より):

1. 入口: デモサイトでレポートを見る(viewer の使い方 + 公開事例リンク集)
2. 「自分のデータで作りたい」分岐
   ├ a. 誰かが建てたサーバを使う(managed)
   ├ b. 建ててくれる人を探す(仲介者)
   └ c. 自分で建てる ← ここで初めてセットアップ手順が登場
3. 「研究者・開発者はこちら」分岐(CLI + 実験的機能カタログ)

セットアップは spine の入口ではなく、特定ニーズの人が辿り着く先。既存 docs は「新構造に当てはめるために無理に残さず、改善・削除も含めて柔軟に」扱う(nishio 指示)。

同じ対話で 実験的機能カタログ も提案された(LLM grouping / DivCon / Farbrain / マンダラート可視化 等を本体 docs 内にフラットに集め、個人 repo の stale 対策として「最終確認日」をエントリ必須にする)。これは developer-wiki 側の「情報鮮度の明示」ルールを本体 docs へ持ち込む発想。experimental-features-catalog-proposal-2026-06-03より

4. 2026-06-04〜05 Azure デモ動線化と tier の 3 択化

spine tier 2 を「(a) managed / (b) self-host」の 2 択から 3 択(managed / 仲介者 / self-host) へ refinement。「自分で建てる気はないが社内・自治体内に建ててくれそうな人がいる」読者の経路を明示。デモ環境の価値を「データ投入の予行演習」ではなく 「使い方や準備すべきデータを理解するための参照環境」 に再フレーム。azure-demo-public-visibility-proposal-2026-06-04より

これにより spine tier 1(デモを見る)と tier 2-a(managed で作る)の docs 動線を埋める前提が立った。

5. 2026-06-30 docs issue の地図化

散った docs 系 issue / PR(#876 developer quickstart / #877 Windows setup / #885 Node runtime 排除 / PR #903 inventory / #696・#542 reading guide)の依存関係を 1 枚に。全部「docs」だが 同じページに詰めると読者像が混ざる ため、「どの issue が誰向けの何を扱うか」を分離する地図。docs-issue-map-2026-06-30より

同時に #876 の gap audit を実施:草案(5 読者像 / Mode 1 default 廃止)は要件を満たすが、current main の README.md / docs/index.md / docs/getting-started/quickstart.md / mkdocs.yml はまだ setup-first のまま。#876 を閉じるには単体ページ追加では弱く、nav と入口文言の調整を同時にやる first slice が要る。6/3 spine の完成形(demo-first / getting-started rename)はより広い docs product design として別 issue に分ける。issue-876-developer-docs-gap-audit-2026-06-30より

6. 2026-10-13 README 多言語化事件とアンカー凍結回避

README を英語デフォルト化(PR #966)→日本語へ差し戻し(PR #968)した事件をきっかけに、nishio が 2 つの設計判断を提示。slack-readme-language-docs-site-2026-10-13 / readme-anchor-freeze-and-docs-entry-2026-10-13より

  1. README を外部アンカーリンクで凍結してはいけない:README.md#section への外部ディープリンクが切れることを理由に改訂を止めると、一度でも外部リンクされた README は金輪際改訂できなくなる。安定 URL を提供する責務は docs サイトの個別ページへ移し、README は改訂可能な入口として保つ(GitHub issue #977 が root-cause 対応)。
  2. 非英語話者・非開発者の入口は GitHub でなくドキュメントサイト:英語 UI の GitHub で全員を受け止めようとするのが無理筋。読者の層ごとに着地すべき面を変える。

後者は「docs 入口がセットアップ起点」「getting-started/ 命名バイアス」という 6 月の spine 議論と同じ地層で、README 言語の議論はそこへ戻った。多言語 README 自体は「日本語デフォルト + [English] | 日本語 | [한국어] 言語リンク」で一旦着地(nishio 曰く「緊急避難的 OK」の暫定)。

通底する設計原則(横断テーマ)

議論は別々のきっかけから出たが、繰り返し現れる原則は共通している。

現在の状態(wiki 観測ベース)

2026-09 wave 後の棚卸し(2026-10-13 live 確認で判明): 6/30 の docs-issue-map-2026-06-30 が並べた docs レーンは、2026-09-08〜09 の merge / close wave でほぼ消化された(#877 Windows guide → PR #929、PR #903 Node inventory → merge、#884 作成前確認 → PR #922、#696 誤読防止 → PR #924・#24)。残る docs 方針の宙吊りは次の 3 点に絞られる:

  1. 入口 spine の本丸 #876(nishio assigned。last comment は 2026-05-31 だが body は 2026-09-08 に再スコープされ umbrella 化)— demo-first spine / getting-started/ rename という「書けば済む」より大きい docs product design
  2. README アンカー衛生 #977(2026-10-12 起票・ノータッチ)— 安定 URL を docs 側へ寄せる判断 1 の root-cause
  3. レポート責任所在 #542(2025-05-19 起票・ノータッチ)— reading-guide レーンの片割れ。「読み方」(#696) は landing したが「責任所在」は未着手

3 点とも 実装レーン(#885 shell-build 等)より人間の方針判断待ち が残っている部分であり、文言を書く作業ではなく入口設計・安定 URL 設計・責任分界の意思決定が律速。

  • #876(developer quickstart / docs entry 再構成): 2026-10-13 live 確認で open / nishio assigned / label documentation。コメントは 2026-05-31 の 1 件(PR #883 撤回 + 新方針)のみだが、body が 2026-09-08(updatedAt)に再スコープされ「現状と残作業」節で PR #925 / #877・#929・#496・#921 を束ねる umbrella になっている。したがって「2026-05-31 以降ノータッチ」ではなく「last comment は 5/31・body 再スコープは 9/08」が正確。developer-quickstart.md(PR #883 は CLOSED)は本体 main 未着。
  • #877(Windows setup guide scope): 2026-10-13 live 確認で CLOSED(2026-09-08、nishio assigned / label documentation)。PR #929「docs: Windows導入の対象環境と失敗時の確認順を明確化」(nishio, branch codex/issue-877-windows-guide, merged 2026-09-08)で close。6 月に wiki で整理した windows-setup-guide-outline-2026-06-30(対象環境 / 対象外環境 / 失敗時の確認順)がほぼこの形で landing した。
  • PR #903(Node runtime inventory docs, #885 第1完了条件): 2026-10-13 live 確認で MERGED(2026-09-08, yasumorishima)。6/30 は open / review required / blocked だったが、その後 merge 済み。
  • #885(Windows 単一 exe 向け Node runtime 依存排除): 2026-10-13 live 確認で open / unassigned / label enhancement・Client・Admin・API。2026-09-09 に yasumorishima が shell-build 方式(NEXT_PUBLIC_STATIC_SHELL=1 でレポート非依存 HTML を 1 ルート出力し slug へ複製)の実装計画を提示し、9 月の shell viewer PR 群(pr-935-936-overview-2026-09-09 / issue-939-shell-metadata-2026-09-09)へ具体化。full な Node-runtime-free 配布はまだ未完。
  • #977(README アンカー依存の脱却): 2026-10-13 live 確認で open / unassigned / 起票(2026-10-12)以来コメント 0・ノータッチ。判断 1 の root-cause 対応。
  • #696 / #542(レポート誤読防止 + 責任所在 = reading-guide / trust-layer docs レーン): 2026-10-13 live 確認で #696 CLOSED(2026-09-08, nishio)/ #542 なお OPEN。#696 は PR #924「レポートに読み方ガイドを表示し、件数の誤解釈を防ぐ」(kouchou-ai, 2026-09-08 merge) で close。あわせて cross-repo の tokoroten/kouchou-ai-serverless#24(本体と揃えた読み方ガイドを単一HTMLに追加, 2026-09-09 merge) が serverless 側で landing(kouchou-ai#24 は無関係な別 issue なので混同しない)。一方 #542「レポートに関する責任の所在を明記」(label documentation・API)は unassigned で 2025-05-19 起票以来ノータッチ。report-reading-guide-minimum-wording-2026-06-30 の「読み方」側は landing、「責任所在」側は未着手、と非対称に進んだ。
  • README: current main は日本語デフォルト + 言語リンク(#968 差し戻し後)。

freshness: #876 / #877 / #885 / #903 / #977 / #696 / #542 は 2026-10-13 に gh issue view / gh pr view で live 確認。6/30 からの変化は #877 CLOSED(PR #929)/ PR #903 MERGED / #885 が shell-build で前進 / #696 CLOSED(PR #924 + serverless#24) の 4 点。残る OPEN は #876(body 2026-09-08 再スコープ=umbrella)/ #885(前進中・no-assignee)/ #977(ノータッチ)/ #542(ノータッチ)。

Open Questions

  • getting-started/ rename は破壊的。redirect / alias / old URL 維持をどう扱うか。issue-876-developer-docs-gap-audit-2026-06-30
  • #876 を単体ページ追加で close するか、docs spine first slice(nav + 入口文言同時変更)とするか。
  • spine 2-a の managed service は実在するか。不在なら研究者の主入口は CLI + カタログ経由になり、カタログの重みが上がる。kouchou-ai-docs-entry-restructure-2026-06-03 / experimental-features-catalog-proposal-2026-06-03
  • 仲介者経路(建ててくれる人を探す)を docs 内の連絡先リストにするか、DD2030 Web / Slack / form へ逃がすか。誰がメンテし、紹介後の責任分界点をどうするか。
  • README 外部アンカーリンクの実態(どこから何件)は未調査。移行先ページ・redirect 方針は未定(#977)。
  • 非開発者を GitHub 経由させず docs サイトへ着地させる具体導線(配布物 / 事例サイト / 検索流入の向き先)は未設計。6 月 spine 再設計と合流が必要。

関連

Updates

  • 2026-10-13: 初版作成。2026-05〜10 に散っていた本体 docs 方針議論(auto-cluster-defaults / PR #883 / 6 月 spine 再設計 / Azure デモ動線化 / docs-issue-map / README 多言語化)を時系列の弧と横断原則で一本化した。
  • 2026-10-13: #876 / #977 を gh issue view で live 確認。両者 open のまま wiki 記録と一致(#876 nishio assigned・新規議論なし、#977 起票以来ノータッチ)。freshness 注記を更新。
  • 2026-10-13: #877 / #885 / PR #903 も live 確認し、6/30 からの差分を反映。#877 は PR #929 で CLOSED(2026-09-08)、PR #903 は MERGED(2026-09-08)、#885 は shell-build 方式で前進(いずれも wiki 記録では未反映だった)。
  • 2026-10-13: reading-guide / trust-layer レーンの #696 / #542 を live 確認。#696(誤読防止)は PR #924・#24 で CLOSED(2026-09-08)/ #542(責任所在)はなお OPEN・ノータッチ。「読み方」は landing・「責任所在」は未着手の非対称を記録。なお #884(作成前確認パネル)は docs-policy というより試行錯誤負担(#221)レーンの UX 機能で、PR #922 の first slice で CLOSED 済み(下位 #11/#79/#292/#391 等は残置)。詳細は issue-884-pre-create-review-contract-2026-06-30 / trial-and-error-burden-reduction-2026-05-29。
  • 2026-10-13: 独立 live 再検証(9 agent workflow)で 2 箇所を訂正。(1) #876 は「2026-05-31 以降議論なし」でなく、body が 2026-09-08 に再スコープされた umbrella(last comment と updatedAt を区別)。(2) #696 を閉じた「#24」は cross-repo の tokoroten/kouchou-ai-serverless#24 であって kouchou-ai#24 ではない。あわせて本ページの原則を道筋化した kouchou-ai-docs-improvement-roadmap-2026-10-13 を新設。
  • 2026-10-14: 入口 spine の本丸 #876 が CLOSED。canonical「始め方の選び方」ページ(#1010)+ demo-first 入口(#1000)+ getting-started/→self-hosting/ rename(#1005)で headline 完了条件を達成。残細目(README スリム化・モード別落とし穴集約等)は #1012、umbrella が参照していた #496/#921 は独立課題として de-bundle。実装の系譜は kouchou-ai-docs-improvement-roadmap-2026-10-13。
  • 2026-10-14(ヘルスチェック追記): #542 / #876 / #977 は 2026-10-13 に PR #1004–#1010(v4.1.0)で CLOSED。managed service は「現状なし(提供者が現れる余地は残す)」で確定。最新の総括は kouchou-ai-docs-overhaul-2026-10。