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海馬体(hippocampal formation)とよばれる大脳辺縁系の一部
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歯状回(dentate gyrus)、海馬、海馬支脚(subiculum)、前海馬支脚(presubiculum)、傍海馬支脚(parasubiculum)、嗅内皮質(entorhinal cortex)に分けられる。
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歯状回、海馬、海馬支脚は、細胞層が単層
- 上下を低細胞密度の層と無細胞層が挟んでいる。
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そのほかの部位は複数の層からなる。
- 歯状回と海馬にみられる単純な層構造は、神経解剖学や電気生理学の研究進展に貢献してきている。
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Andersenら(1971)は海馬体の各部位を一方向につなぐ特徴的な回路の重要性を主張し、これを「三シナプス性回路(trisynaptic circuit)」と名付けた。
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感覚情報の多くは嗅内皮質を通じて海馬に流れ込むので、嗅内皮質を三シナプス性回路のスタート地点と考えることが多い。
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嗅内皮質は、隣り合った二つの皮質領域
- 嗅周囲皮質(perirhinal cortex)
- 嗅後部皮質(postrhinal cortex)(霊長類では海馬傍回(parahippocampal cortex)と呼ばれる)
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から情報を受信している。
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この入力の多くは興奮性である(Martina et al., 2001)。
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膨大部後方皮質(retrosplenial cortex)もまた感覚情報の源となっているらしい(van Groen and Wyss, 1992, Wyss and van Groen, 1992)。
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EC: 嗅内皮質
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DG: 歯状回
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この図は2003年、
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1911年に、スペインの神経解剖学者ラモニ・カハール(1906年ノーベル医学生理学賞受賞、図1)ら
- 海馬のトライシナプス性の記憶神経回路
- 「嗅内皮質→歯状回(DG)→CA3→CA1」
- 最も有名で重要な記憶神経回路の1つ
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2010年に嗅内皮質3層からCA2への入力があるとの主張
- 2013年に理研がそれは間違いだと主張 http://www.riken.jp/pr/press/2013/20131219_2/
- それくらいの時間サイクルで議論されてるのであんまり詳細に追いかけても仕方ないかも?
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シータリズムによる圧縮