未踏ジュニアのような子どもの創造性を喚起するサード・プレイスを増やそうという構想について議論して「未踏カルチャー」がないまま未踏ジュニアの形だけ複製してもうまく行かなさそうだという話になったが、この「未踏カルチャー」という単語は意味が不明瞭なので掘り下げた言語化が必要だ。

未踏は誕生当時からずっと「企業に対する助成金ではなく個人クリエータに対する支援」であった。 また公募の審査を委員会形式で行わず、個人の判断に委ねるPM制度が採用されてきた。未踏ジュニアにおいても「メンター」と名前を変えたが採否を個人が決める仕組みは引き継がれている。

この二つの「個人の力を活かすこと」が重要なファクターだと思う。 この方向性は今までに色々な言葉で表現されている:

この種のものを良いものと考えるカルチャーは、もちろん未踏だけのものではない。

  • 未踏コミュニティの中で自分達のコミュニティのカルチャーについて議論する過程で「未踏カルチャー」という言葉ができてしまった
  • この言葉は未踏コミュニティの外の人にとっては排斥的に感じられるので、良くない
  • まだ名前のついていない「カルチャーX」があって、未踏コミュニティのカルチャーがカルチャーXで、他にもカルチャーXのコミュニティがある、という解釈の方が適切そう
  • 例えばCoderDojoは明らかにカルチャーXである

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