多数決方式でえらばれたラベルばかりで組みたてたKJ法の作品は、また月なみ啓発性の乏しい、おりこうちゃん優等生のような結果に終わったのである。 --- 知の探検学 p.162 KJ法に使うラベルをフィルタリングする場合に、みんなで多数決して決めたのでは、大勢が賛成する無難なものばかりが選ばれて、それをまとめた結果も月並みなものになる。独創的なものを生み出したいならそんなことをしてはいけない、という話。

これを見て和で評価するとジェネラリストが選ばれるを思い出した。 多数決は各人の0/1での評価を足し合わせて最も大きいものを取ることなので、「和での評価」に相当する。 足し合わせてはいけないという話は良いアイデアを出すための方法でも書いた。 こういう平均化の行為は大多数が進級する学校では有用だが、少数派が勝つ状況では有用ではない という話を平均志向が最悪の環境で書いた。

多数決方式で選ぶDot Votingという方法が多人数でのワークショップではよく使われる

  • Dot-voting - Wikipedia これは間違っているわけではない。Dot Votingが使われるシチュエーションは
  • 複数の案から1つ選ばなければいけない場合
  • ある程度まとまった案に対して投票を行う である。KJ法のように、これから組み立てようとする材料に対して使っているわけではない。