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図解 使えるマクロ経済学
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3章「時代を動かしてきた経済学」が時系列に沿って解説しているので流れを俯瞰するのによい
- タイトルに反して、マクロ経済学誕生以前から、どうして生まれて来たかを解説している
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アダム・スミス 労働価値説 v.s. 限界効用説 → マーシャルによる止揚
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1961~1963 ケネディ政権+ケインジアン→完全雇用
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1963~1969 ジョンソン政権: メディケア
- ベトナム戦争
- 完全雇用状態での政府支出がインフレを招く
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1969~1974 ニクソン政権
- 1971 ドルショック+物価賃金凍結処置+輸入に10%の課徴金
- 1973 オイルショック
- 不況なのにインフレが止まらないスタグフレーション
- ケインジアンは総需要管理政策なので、スタグフレーションに対処できない
- 1982までインフレが拡大し、17年間で物価が3倍になった(年率6.5%)
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ケインジアンの信用失墜に伴う新しい波
- マネタリズム
- ミルトン・[フリードマン]
- 選択の自由 1977
- ケインジアンは行き過ぎ、自然失業率を超えて完全雇用を目指してしまった
- その政策によってインフレが発生する
- 貨幣錯覚によって、インフレで実質減額が起きていることに気付かない
- 貨幣錯覚: 10%インフレ化で給与が5%増えても実質的には減額だが、増えたと勘違いする
- 貨幣錯覚 - Wikipedia
- その結果、実質的に減額、名目的に増額の状態で、増額だと思って供給が増える
- インフレが起きていることが広く理解されると、?
- フィリップス曲線
- 名目賃金に硬直性があるため、インフレ率と同じように給与が増えない
- 結果インフレ化では実質的に給与減額になる
- 労働力価格の低下を受けて(完全雇用でなければ)雇用量が増加する
- しかし完全雇用下でインフレが起きるとそれ以上雇用を増やせない
- で?
- ミルトン・[フリードマン]
- 合理的期待形成仮説
- ルーカス
- 人が将来のインフレ期待(予想)を織り込んで合理的な行動を取ろうとする
- マネタリズム
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比較的新しい考え方