「ブースト会議」は未踏事業で行われてきた、プロジェクト開始時に全員が集合して宿泊する合宿のことである。 一般名詞としては「キックオフミーティング」になるのだろうか。 「未踏のやり方を参考にしている」という意見をしばしば聞くので、情報をまとめておこうと思った。 表記揺れ: 未踏ブースト会議


採択してからしばらくして開催される全員参加のブースト会議 (開発をブーストするブレーンストーミングの合宿) に元気のいい OBを招待することにより, 横のつながりだけではなく, 縦のつながりを形成するようにしたのである. 実は, 現在, これが有形無形のエコシステム的なものを複数個生み出している. 未踏全体でも, OBたちが立ち上げた Esper20XX(XX には年号が入る)という自 発的な会議が, そのような縦横のつながりを生み出し, 強化している. いま期待されるのは, これが未踏 OB に閉じずに, IT に関係する各界に広がりをもっ たエコシステムに成長することである. 未踏事業11年の軌跡 竹内郁雄 未踏エコシステム


  • 初年度(2002)の未踏ユースの時点で、すでにブースト会議があった

    • これがどこから来たのか僕は知らない
    • この時は合宿だったかどうか覚えていない(参加者なのに)
    • 23プロジェクトだったので2日に分けたかな?
  • 2年目(2003)

  • 4年目(2005年度)の未踏ユースで、OB参加枠ができた

    • (この前年にもOB参加はあったかもしれない、あとで川合さんに確認する)
    • 卒業後にも未踏に関わり続けていたOBから希望者を募ってブースト会議へ参加
    • OB枠は5名
    • 2005-09-01〜02
  • 5年目(2006年)

    • 2006年9月10日~11日
    • 未踏ユースが年2回開催になったことで2回目の開催
      • 2007年3月20日〜3月21日
      • こちらもOB枠は10名
      • OB枠とは別にGeek枠としてOBに限らずに2名の招待が行われた
  • 6年目(2007年)

    • 変則的スケジュールでI期/II期
      • この数年、未踏は年2回開催されていた
      • ユースという「年齢の上下幅が小さい」状況で2倍の量の採択が行われたことで年齢的に近いレンジのネットワーク形成が起きた(伏線A)
    • 7/7-8 I期ブースト会議
      • OBは13名参加
    • 9/22-24 開発合宿
      • 16名のOBによる、IPAと独立した開発合宿が行われた
      • 参加者の採択年度・期は5つに分散しており、年度をまたいだ縦軸のコミュニティが形成されていたことがわかる
    • 10/13-14 II期ブースト会議
    • 12/2-3

2008年以降

  • 2008年度

    • 「未踏IT人材発掘・育成事業」と名前が変わった

    • 9/20-21

      • 2008年度上期ブースト会議
    • OBの定員は15名

    • 伏線Aの結果、OB人数の増加と参加意思の高まりが発生して人数溢れの問題が発生

      • 2006_上/下、2007_1/2 のメンバーからは 5~7名程度に絞る

    • 2008年上期未踏ユースブースト会議に行ってきた - ベイエリア情報局

      • いつも参加している未踏ユースのブースト会議に今回もOB枠で参加させてもらった。

      • ブースト会議の内容については、守秘義務があるので書けれないのだけれども、雰囲気だけでも伝えてみようと思います。

      • 未踏ユースブースト会議とは

      • 未踏ユースブースト会議は、未踏ユース採択者が一同にかいして、各自の採択内容を発表する場です。

      • 未踏ユースOBが大量に押し寄せて、後輩に暖かい突っ込みをいれる場でもあります。

      • 未踏ユースは縦と横のつながりが強い

      • 初日の夜に親睦会を行うのが恒例になっていて、その場でOBが好き勝手なことをプレゼンします。

      • これがいい話の肴になって、その場にいる人の距離感が一気に縮まります。

      • 未踏だと縦や横のつながりはそれほど多くはありませんが、未踏ユースはブースト会議のおかげて、縦と横のつながりがかなり強いものになってます。

      • ちょっとうらやましい面も

      • 僕は未踏ユース第二期に採択されたのですが、その頃のブースト会議は今のような雰囲気ではありませんでした。

      • その影響か未踏ユース初期の採択者は横のつながりはあまり強くありません。

      • つながりが強くなってきたのは、2006年辺りから。

      • 電通大、筑波大、東大竹内研あたりの学生の結束をみてるとちょっとうらやましく思うと同時に、この文化は頑張って続けて行かないといけないなとも思います。

      • 今年の採択者はレベルが高い!!

      • 今年の採択者は例年と比べてレベルが高い!!

      • それもそのはずで、今年は過去最高の応募数90件、採択18件で5倍の倍率を勝ち抜いてきた猛者たちなのですから。

      • これは、成果報告会も期待大です!!

      • 未踏ユースに応募してみませんか?

      • 未踏ユースが得られるものは数えきれないものがあります。

      • 特に未踏ユースで出会った同士は、今後の人生にもかけがえのない影響を与える事は間違いないです。

      • 25歳未満の若い方はぜひ未踏ユースに応募してみてください。

    • 2009年3月7日~3/8(日)

      • 2008年度下期ブースト会議
    • 2009年6月27日

      • 初の?中間報告会
      • それまで一部の採択者によるプログラミングシンポジウムへの参加を中間報告会の代わりにしていたが、人数が多くなりすぎたためOBを中心とする独自の報告会を行うようになった
  • 2009年度

    • 8月22日(土)23日(日)
      • 2009年度上期ブースト会議
      • 懇親会にてOBの方に5~10分程度の自己紹介、現役生へのメッセージ等プレゼンをしていただく

      • しかしOBが現役生向けのメッセージとして伝えたいと考えることには共通点があるので、のちに「OBが同じような話ばっかりする退屈な時間が発生」「OBの話を聞いただけで懇親会の時間が食いつぶされる」という問題につながった

2009年8月7日までの情報をチェックした。続きはまた今度

2009年ごろは [/mitou-meikan/大島 聡史](https://scrapbox.io/mitou-meikan/大島 聡史) の個人サーバでIRCを動かしていて、それがブースト会議中のコミュニケーションに用いられていた(多分)

  • プログラミングシンポジウムやWISSなどで使われていた手法 see: 発表並列チャット
  • →のちに「クリエータにIRCを入れてくださいって言っても入れてもらえない」「IRCに不慣れなユーザが自分の発表中のログを見返すことができない」などの問題を解決するためにFacebookに移行した。2019年現在、Facebookが使われているが、PCから開いた場合に自動更新がされないなどの問題から、別の方法がないかという議論になっている。

2015-07-12 未踏ブースト会議に参加した - xarsh

  • 時々こういうネガティブな感情を引き起こす事件が起こる

2019

  • 未踏ジュニアのクリエータをブースト会議に参加できるようにする実験が行われて、評判は良かったようだ
  • 未踏OB/OGの使っていたSlackチャンネルを現役生に紹介する試みが行われた

2020

  • 未踏OB/OGのFacebook秘密グループを現役生に紹介する試みが行われた
  • COVID19の影響でオンライン開催