2021-05-10

  • 辞書的定義
    • 機械が度量衡や電気、光、位置などの物理量を扱う際、製造時の誤差や装置ごとの個体差、自身の動作や外部から加わる負荷などの影響(振動で位置がずれる等)、経年劣化などにより、機械に指示した量と実際に取り扱う量との間に乖離が生じることがある。

    • この乖離が一定幅に収まるよう、標準からの偏り具合を測定して装置内部の状態を調整したり、入出力する値を乖離を打ち消す方向に補正するといった処理を行う。このような調整作業や動作のことをキャリブレーションという。

    • https://e-words.jp/w/キャリブレーション.html
  • 転じて「人間は日常的な活動における入出力によって、少しずつ認知や思考のパターンが歪む」「この歪みを補正する作業を定期的に行う必要がある」この作業を西尾と立川 智也の会話において「キャリブレーション」と表現するようになった
  • 常日頃同じものを見聞きしている人は、認知も同じ方向に歪む可能性が高いのでキャリブレーション対象として適切ではない
    • 同僚などではない「離れた友人」の存在が必要か?
  • ピアノの調律に使う一定の周波数を出す音叉のような道具が「人間の認知」「人間の思考パターン」の調律に関しても存在するとキャリブレーションしやすいのだが今のところまだそこまでのものはないように思う
    • プログラミングは人間ではない「常に一定の思考パターンを取る装置」との対話なので、プログラミングをしている時間の長い人は思考が歪みにくいかもしれない
    • 聞き出しチャットシステムはキャリブレーションの道具に発展しうる

関連

  • エミュレート
    • 自分の自然な推論とは異なる挙動をしているシステムの挙動を、抽象化レイヤーを挟むことで自分の内面に再生すること

認知の狂い 認知の歪み