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「人の話を聞くことが大事」だとか「耳は口の二倍あるのだから話すのの二倍聞け」だとかよく聞く話
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それが行動の変化につながらないのは目的が間違っているからではないか。
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人の話が聞けない
- =さえぎって自分の話をしてしまう
- これは「自分の考えの方が正しい」という気持ちから来ているのでは。
- 相手が何かを説明していて、その内容に違和感を覚えるとさえぎってしまう。
- 自分の「正しい考え」の説明を始めてしまう
- その聞き方では自分の知識体系にフィットした内容しか聞けない
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「自分の考えの方が正しい」という思考パターンを解決しないまま、行動だけ「聞く」をやろうとすると苦痛を感じる。
- だって「相手の正しくない話を我慢して聞く」ってことになっちゃうから。
- だから聞く行動が定着しない。
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聞くためにやるべきことは「自分の考えの方が正しい」という考えの解除だ。
- で、それには聞くことの目的を明確化すればよい。
- 「聞く」ことの目的は「相手がどう感じ、どう考えているかの情報を集めること」だ。
- 「相手がどう感じ、どう考えているか」は相手しか知らない
- 「自分の考えが正しい」は起こりえない。
- あなたが自分の考えを話す行為は「相手がどう感じ、どう考えているか」の情報収拾の妨げになる
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人の話を聞かない人に比べて目立たないけど、コインの裏側に「話せない」「自分の考えを言えない」がある。
- 裏返しだと考えるとこれは「相手の考えの方が正しい」という自信のなさが関係していることになる。
- 「自分がそう考えている、感じている」ということは他人が否定し得ない事実
- しかもそれについて世界一詳しいのは自分
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他人の話を聞かない人と、人に自分の意見を話さない人
- コインの裏表の問題ではあるけど、聞かない人の対処の方が優先度は高い。
- 聞かない人は一人で大勢の人の話す気を削ぐので短期的に有害。
- 話さない人は長期的には情報の流通が滞るけど、短期的にはその人が不利益を被るだけで他人には害を与えない。
- この話は BPStudyエンジニアのための学ぶ技術 で「言うだけ人間」の問題として話した
2015-07-04