新型コロナの流行によって「物理的に集まってワイワイする」という運営が困難になり、メンバー間の相互理解(お互いにどんな人なのかを知ること)が深まりにくくなった。 これをなんとか解決できないか?
未踏ジュニアでは2021年から全体用Scrapboxプロジェクトが作られたので、これを活用することでより良くする方法を考察した
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参加者全員にScrapboxで「自分のページ」を使ってもらう
- 自己紹介をどんどんリンクにする
- →自分と共通の興味関心を持った人がわかる
- 段階的に追加すると良い
- 空っぽの状態に全員同時に追加されるとどうして良いかわからなくなる
- 既存メンバーが先に自己紹介を書いてリンクで繋げあっておけば、初めて来た人もそれを見て真似をすることができる
- 「先に場を温めておく」
- 自分の自己紹介を書いて、リンク化した時点で共通の興味関心を持った先輩との繋がりが発見される経験
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各メンバーがたくさんアウトプットをすることが相互理解に必須である説
- 逆はイメージしやすい、黙って講義を聞くことを何十時間やったところで他のメンバーとの相互理解は深まらない
- どうすればたくさんアウトプットするようになるのか
- なんでも書いて良い、ページを自由に使って良いルール
- 「なんでも自由にどうぞ」だけでは不足
- とりあえず「雑談ページ」を作ることで文脈を読まずに書き込めるようにする
- 「なんでも」の具体例があると良い
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なんでも気軽に書いてもらって構いません
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ページも好きに追加して構いません
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例: 各プロジェクトのミーティングログなど
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どこに書こうか迷った時は
[雑談ページ]
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Scrapboxの「リンクを作ると将来幸せになる」は実際に体験してない人にはわからない
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ルールは最小限にする
- ルールをたくさん決めても人間は守ることができない
- 「自分はルールに違反してるのではないか」という不安が高まってアウトプットが抑制される
- 塩澤先生の「消さない」ルール
- 塩澤ゼミ唯一のルールらしい
- 当初採用してたが変更した
- 消さないルールは強すぎる
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情報の流通範囲は明確にしておく
- 「ここに書いたことは勝手に世界に公開されることはない」とすることによって安心感が得られる
- 今までも未踏ジュニアでは「他のクリエータに関することは、勝手に公開してはいけない」というルール伝えている
- 本人が既に公開している場合と、本人に事前に許諾をとった場合を除く
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「未踏ジュニアでは2021年から全体用Scrapboxプロジェクトが作られた」について
- 2017年からメンター間での情報共有のためのScrapboxプロジェクトがあった
- メンターによっては個別にクリエータごとのScrapboxプロジェクトを使っていた
参考資料
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デジハリ大の新入生研修2021
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初日に全員に「私の出身地」という同じページにアクセスさせて「私の出身地は○○です」と書かせた src
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大勢が書き込む様子がリアルタイムに見えて壮観
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これ自体はScrapboxのガイダンスでよく行われてるやつだね
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予想外のカオスが起きました。意図的にか間違ったのか分かりませんが、「私の出身地」というページ名自体を編集してしまう学生が現れたのです。「私の出身地」「私の出身地は」「私の出身地は東京です」のようなページに分裂が起きました。
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全員が好きなページを作って良いルール
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敢えて記名したい時は自分のアイコンを貼る
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記述が衝突することがあるはずですが敢えて厳密な編集ルールは作りませんでした。もめたら当事者で話し合って解決せよ、別にページを作るなり異なる意見を併記するなりせよ、と指示しました。とは言ってもケンカが起きてはまずいので「編集相談センター」を設けていざとなったら裁判所的に使うように伝えました。でもこのセンターはほとんど使われませんでした。コミュニティーの自治ができていました。
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関心を共有する学生がすぐわかる
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それぞれのページがリンクでつながっていく。同じ関心を共有する学生がすぐわかるようになりました。
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2021年度新入生を対象に実施した研修課題の1つ src
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課題のスタートにあたって、 2021年4月に同大学の2021年度新入生300名以上を対象に、 Nota株式会社の北村がScrapboxの活用に関するオンライン講座を実施
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HTMLやCSSといった専門知識がなくとも、 ページ作成やテキスト入力、 リンク設定、 文字装飾といった操作が可能であり、 誰でも簡単にウィキサイトが作成できることを説明
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実際に新入生がScrapboxを操作して各自の自己紹介ページを作成。 初めてScrapboxに触れた新入生でも、 簡単に自己紹介ページを制作することができました。
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4月12日~4月16日の5日間、新入生約300人をオンラインでつなぎ、Scrapbox上に「DHU超ウィキ」を作成 src
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新型コロナウイルスが猛威を振るい収束の兆しが見えないため、前年度に続き完全オンラインで研修を実施
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2021年度新入生研修は、これからの4年間の学びについて考えるために、Nota株式会社が提供する「Scrapbox」(スクラップボックス)を利用して学生たちが共同執筆と相互編集するというオンラインコラボレーションを体験し、また、作成したページを通して、①同級生について知る、②大学について知る、③教職員について知る、を目的に企画しました。
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昨年度新入生研修を担当したプロジェクトメンバーの多くが今年も再集合
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新入生313人が自己紹介ページ(マイページ)を作成した後に4つのグループ、40のチームに分かれ、教職員インタビューと紹介記事の作成、大学史編纂、非公式校歌制作、デザイン制作に取り組み、2,600を超えるページが作成されました。
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[/shiology/05222-180810#scrapbox drinkup で知恵の交換](https://scrapbox.io/shiology/05222-180810#scrapbox drinkup で知恵の交換)
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shioゼミでは100人超のメンバーで使っている。
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唯一のルールは「絶対に消さない」。
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各自、論述にコメントし合う。コメントをもらうと消して直したくなるが、消さない。
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あなたの言葉はあなたの人生。一度発した言葉は消えない。だから言葉に責任を持とう。
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そしてコメントをもらったら消すのではなく、そのページをduplicate(複製)してそれを修正する。
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ちなみに<img src='https://scrapbox.io/api/pages/nishio/shio/icon' alt='shio.icon' height="19.5"/>の授業ではノートを取るのも全員消えないペン(万年筆)。試験の筆記具も万年筆。鉛筆、消しゴムは禁止。社会では、他人に渡す文書を鉛筆で書くことはないから。
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[/shiology/05633-190919 完全Scrapboxオンリーで授業を運営する手順(武蔵野市寄付講座「ITとルールの今・未来」で運用開始)](https://scrapbox.io/shiology/05633-190919 完全Scrapboxオンリーで授業を運営する手順(武蔵野市寄付講座「ITとルールの今・未来」で運用開始))
- 参加者のITリテラシがまちまちな状況でどうするかのチャレンジ
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受講者が提出する毎回のリアクションペーパーやレポート類をすべてScrapboxにしたい
- そうしたい目的はこの考え方だろう:業を授ける
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「授業」とは「業を授ける」。一方的に情報伝達する「講義」(義を講ずる)ではなく「授業」する。
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- そうしたい目的はこの考え方だろう:業を授ける
- 受講者番号でScrapboxプロジェクトを作成
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受講者が、自分の学籍番号(受講者番号)を使ったScrapboxの公開プロジェクトを作成する
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そこに毎回のリアクション、レポートを書いてもらえば、教員が読めます。
- 学籍番号を元に履修者リストのページを使っておけば各々のプロジェクトにアクセスするのは簡単
- 関連 /masui/授業でScrapboxを使う
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- この時のScrapbox /mkk
- [/shiology/04785-170603 授業のテキストもレジュメもScrapboxがいい](https://scrapbox.io/shiology/04785-170603 授業のテキストもレジュメもScrapboxがいい)
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授業の最初
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Scrapboxにテーマに対する現時点でのイメージを書き出してもらう
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講師は、受講者側が何を求めているか、それぞれの到達度も認識できる
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受講者は、同時編集で気づくこともありそう
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みんなでメモしていくと結果的に網羅されたノートが残る
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