Keichobotの文脈を整理したいが、解説を加筆しようとすると大量になりそうだから副音声解説(会話の中で第三者として解説)という形にしてみる
- これをKozanebaにインポートすると面白そう
あなたはこの会話で何がどうなるとよいのでしょう? Keichobotの文脈を整理したい その「Keichobot」は、どんな「Keichobot」ですか? まず聞いて はい グループウェアは書かれた情報の流通をスムーズにした 「グループウェア」 しかしあくまで「書かれた情報」だけでありこれが現状のグループウェアの弱点 「グループウェア」 特に「うまく言葉にできないモヤモヤ」が言葉になるまで流通しないのが問題。「言葉になったもの」が見えやすいせいでそれが意見のすべてであるように誤認される。 「うまく言葉にできないモヤモヤ」 モヤモヤを言葉にして発信することを個人の責任としがちだが、それを不得意だと感じる個人も多い。個人の不得手を周囲がカバーすることによって全体として生産性を上げるのが組織のメリット
- 個人に帰着すると改善できなくなるから、システムに帰着してそれを改善するべきだという話 「モヤモヤ」 人力でこれを解決する方法が「話を聞いてあげる」で、よい聞き方の議論が行われ「傾聴」とか「コーチング」とか名前がついている 「傾聴」 これは聞き手が「自分の意見を押し付けない」などの訓練ができていれば質の良い体験を生み出せるが、生身の人間を使うことで高コスト。 「意見」 そこでこれをソフトウェアによって置き換える、質が落ちる代わりに、いつでも好きなタイミングで使うことができる、という別のメリットが生まれる
- 戦略キャンバスの話、製品のある特徴を低くすることによって他の特徴を高める 「メリット」 例えば早朝に散歩しながらでも使えるし、深夜に入浴しながらでも使える 「早朝」 コーチングの一手法であるクリーンランゲージをベースにしている。この手法では聞き手は質問だけをし、自分の意見を言ったりはしない。 「聞き手」 この手法では聞き手は話し手の使った言葉だけを使い、勝手な解釈で別の言葉に変えたりしないための訓練を受ける。しかしこれは勝手に解釈しがちな人間にとっては訓練の必要なことだが、ソフトウエアにとってはむしろ得意なことである 「聞き手」 仕組みの話もしようかと思ったけどそれは文脈ではないから別の機会にしよう 「文脈」 おしまあ 「聞き手」 おしまい あなたはこの会話で何が起きて欲しいですか? Keichobotの文脈について整理したい その「文脈」は、どんな「文脈」ですか? どうして生まれてきたのか、なぜ必要なのか
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この手法では聞き手は話し手の使った言葉だけを使い、勝手な解釈で別の言葉に変えたりしないための訓練を受ける。しかしこれは勝手に解釈しがちな人間にとっては訓練の必要なことだが、ソフトウエアにとってはむしろ得意なことである
- この「聞き手」は、どんな「聞き手」ですか? モヤモヤを言葉にできていない人、他人の言葉をぶつけるとそれに影響されてしまい自分自身の考えを形にすることの妨げになる
- 「聞き手」について聞かれてるのに「話し手」について答えてる あなたが価値を感じているのは何ですか? そのような人がモヤモヤを言葉にできること その「モヤモヤ」は、どんな「モヤモヤ」ですか? その人が体験したことから生まれるまだ言葉になってない「感じたこと」(フェルトセンス)の塊
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そのような人がモヤモヤを言葉にできること
- この「モヤモヤ」について、他に何かありますか? 宝の山、既に言葉になっているものでカバーされているならモヤモヤは残らない、だからもやもやの中には組織がまだ獲得してない知識が眠っている
- 学習する組織、組織の知識獲得の話
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モヤモヤのままでは他の人に伝えることができない
- この「モヤモヤ」に関して、何が起こるとよいですか? それが言葉で表現できると「そう!これが言いたかったの!」となって、ハッピーになる
- アハ体験とかね その「言葉」は、どんな「言葉」ですか? 気持ちを表現するもの
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モヤモヤのままでは他の人に伝えることができない
- この「モヤモヤ」は、どこから来るのですか? 個人の体験から来る
- これは要するに体験過程から生まれるということだね
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それが言葉で表現できると「そう!これが言いたかったの!」となって、ハッピーになる
- この「言葉」について、他に何かありますか? 本人が表現できてハッピーになるためにはまず本人が理解できる表現であれば十分で、それを他の人も理解できる表現にするプロセスは一旦「本人だけが理解できる言葉」が作ららた後で良い
- これは最初から制度化した言葉でなくて良い、という話。最初から完璧を目指さない。 その「言葉」は、どのあたりにありますか? モヤモヤの表面近くにある その「モヤモヤ」は、どこにありますか? まあ心の中かな
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本人が表現できてハッピーになるためにはまず本人が理解できる表現であれば十分で、それを他の人も理解できる表現にするプロセスは一旦「本人だけが理解できる言葉」が作ららた後で良い
- この「言葉」は、どこにありますか? モヤモヤの表面から「本人だけが理解できる言葉」が出てきて、それを他人に渡す。他人がそれを受け止められるかどうか、理解できるかどうかは、言葉とその他人との間の関係であって語り手が事前に悩むべきことではない
- 市場が判断することを作り手が判断してはいけない、という話 その「言葉」と、「モヤモヤ」とは同じですか?違いますか? 違う、モヤモヤから言葉が生まれる その「モヤモヤ」は、どのあたりにありますか? 心を表面と深層にわけるなら深いところにある
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違う、モヤモヤから言葉が生まれる
- この「モヤモヤ」は、何のようですか? 海、それもメソポタミア神話における原初の海のような、豊饒の海、多くのものを生み出す海であり、それ自体は混沌、きれいな淡水が流れ込むことによって多様な神をうみたし、それが世界を形作っていった
- ティアマトの話。
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ティアマト(tiamat)は、メソポタミア神話における原初の海の女神。淡水の神アプスーと交わり、より若い神々を生み出した。例として、ティアマトは恵みをもたらす巻き毛の男神ラフムと対をなす女神ラハムを生み出し、この兄妹は次世代の神々の始祖と呼ばれるアンシャルとキシャルを、更にアンシャルとキシャルは後に天空神となるアヌを始めとする新しい神、次世代の神々を生み出した。彼女は原初の創造における混沌の象徴であり…
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ティアマトを破ったマルドゥクは「天命の書版」をキングーから奪い、キングーの血を神々の労働を肩代わりさせるための「人間創造」に当て、ティアマトの死体は「天地創造」の材料として使うべくその亡骸を解体。二つに引き裂かれてそれぞれが天と地に、乳房は山に(そのそばに泉が作られ)、その眼からはチグリス川とユーフラテス川の二大河川が生じたとされる。こうして母なる神ティアマトは、世界の基となった。 ティアマト - Wikipedia
- 先に「モヤモヤは宝の山」というリソースシンボルとの結びつきが起きたことによって「海」というメタファーが「豊饒の海」というリソースシンボルに変わったわけだ
- そしてメソポタミア神話という歴史的メタファーと結合した
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違う、モヤモヤから言葉が生まれる
- あなたはこの「言葉」をどう知るのですか? 言葉が出てきて、それがしっくりきた感じがすることによってわかる その「言葉」は、どこから来るのですか? 言葉は「制度化された」意味を伴って学習によって習得している。しかし素直に言葉で説明できない「モヤモヤ」を抱えて「言い淀み」が発生している時、そこにはモヤモヤを表現する適切な制度化された言葉がない。そこで既存の言葉を新しい体験に対して使って表現する、これがユージンジェンドリンのメタファーによる意味の創造だ
- ここで制度化した言葉の話、それから言いよどみとユージン・ジェンドリンのメタファー概念の話
- いいよどみに関してはScrapboxにあんまり説明がないな、歯車のたとえなどが関連している。質問に素早く回答できている時、それはさほど重要な解答ではなく、いいよどみ、しばらく考えてから紡がれた言葉に価値があるという話 その「言葉」の時、「モヤモヤ」に何が起こりますか? 言葉とモヤモヤを「照らし合わせ」て、しっくりきたのならモヤモヤは言葉で表現されて消える。一方で「まだ違和感が残る」という場合には、言葉とモヤモヤを比較してどこが同じでありどこが違うのかを掘り下げることによってモヤモヤが分解され小さくカットされたモヤモヤになる
- 「照らし合わせ」とは直接照合のことをイメージしている その「言葉」と「モヤモヤ」の間には何がありますか? (これは難しい質問だ…)
- これがまさに「いいよどみ」だね モヤモヤの状態から確率的に自然発生することもあるが、運に任せてそれを待つのは非効率。メソポタミア神話的には淡水が流れ込むことで、ぼくの海と魚のメタファーであれば網を投げること、現在のKeichobotの実装であればソフトウェアがクリーンな質問を投げかけることによってモヤモヤから言葉が生み出される確率を高めようとしている
- 海と魚のメタファーとは言語化を「海にいる魚を釣り上げること」にたとえるもの
- まだ言語化されてないものを釣り上げるフック
- ここでは魚にフックを掛けている(紐のついたモリを打ち込むイメージ)が、初期の段階ではそもそも魚が見えてないので狙ってモリを投げることはできない。もっとフワッと網を投げてるイメージの方が適切。モリを投げることには「刺さらなければNG」というニュアンスがあり「質問には答えられなければならない」という誤った認識を引き起こしてしまう。テストのメタファー。そうではなく、質問があって、それに答えられないとしても「今この領域には魚はいないのだな」とヒントが得られるのである。 その「モヤモヤ」の時、「言葉」に何が起こりますか? 言葉は新しい意味を獲得する その「言葉」に関して、何が起こるとよいですか? 言葉の新しい意味や、新しい意味の言葉を生み出すだけでは有益とは言えない。それはかっこいい必殺技の名前を考える子供と同じ。作り出した言葉と意味の新結合が思惟経済的な利益をもたらした時にそれは有益となる
- 思惟経済とはエルンスト・マッハの話、思考のコストを下げるために概念が作られるということ。で、作られた概念が実際に思考のコストを下げた時に、それは経済的で有益なのだならプラグマティズム的に正しい。正しさの根拠として基礎づけたり整合性を見たりする意見もあるのだけど、ここでは新しい言葉と意味の結合を作り出しているのだからどちらも不適当。 それには「言葉」に何が起こる必要がありますか? 個人だけがわかる言葉の場合は思考の道具として使うことで思考の効率化が起きる必要がある。複数人の間で使う言葉の場合はその言葉によってコミュニケーションコストの低下が起こる必要がある。もちろんそれによって間接的に組織の思考の効率化や組織のメンバー個人の思考の効率化が起きるのが好ましい
- これは思惟経済的なメリットがあること、と言い換えられる 「言葉」に関して、それができますか? これはチャレンジである。そうなる言葉もあればならない言葉もある。「する」ものではない、たくさん生み出した中のいくつかが「なる」ものである。少なくとも立川さんとのキャリブレーション会の繰り返しを通じて、実際にその種の思惟経済的な言葉が生まれる現象は観測事実になった
- この「なる」は反哲学入門の「なる」と「作る」の話
その「言葉」は、何のようですか?
(あーー、なるほど、なんのようだろうな、これはすごく重要な質問だな。すぐに答えは思いつかないけど、これに答えられたら今日はひと段落として良さそう。最初に思ったのは「これこそがまさに言葉である」なんだけどそれは何も言ってない感
「歯車のよう」と思った。それがなぜ歯車であるのかの説明はまだ出てきていないが、それは後から出てくるだろう
- 歯車のたとえとはイコールではない
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