2020未踏ジュニア一次審査を終えて

これは応募書類を見ての1PMの感想です。特定の応募についての話ではなく、複数の応募に見られた特徴について書いています。

  • PDFにしよう

    • PDFとは
      • Portable Document Format
      • OSによらず(WindowsでもMacでもLinuxでも)同じ見た目になることを目的とするフォーマット
    • 未踏ジュニアの公募では、提案書をPDFにするように指示している
      • だけどもWordで作ったファイルの拡張子をpdfに変えただけの応募も何件かあった
      • 今回は僕の手元でPDFに変換し直したから審査には影響してない
      • けど、フォーマットが指定と異なるのでは無視されても文句言えない
      • 今後の人生で他の企画に応募した時に無視されるともったいないので指摘しとく
  • タイトルは一行要約にしよう

    • 造語のプロダクト名で「FooBarBaz(仮)」みたいな感じにしてる応募が何件もあった
    • 提案書を読む人が一番最初に見るところに、読む人が理解できないことを書いている
    • 過去の採択プロジェクトのタイトルを見てみよう
    • 我々の側も来年の応募テンプレートには「プロジェクトの内容を一行で説明してください」とか加筆した方が良いのかもなと思った
  • 動画にすることを検討しよう

  • 具体的に掘り下げよう

    • 技術のわからない人に話す話し方と、わかる人に話す話し方は別物
    • 技術のわかる人に自分のやりたいことを説明する時に、ネット上の「技術のわからない人向け」の記事を見て真似をしてはいけない
    • そういう記事は「どうやって実現したか」の詳しい話を書いていない。「技術のわからない読者」がその情報を求めないからだ
    • かわりに「技術のわからない読者」でも知ってるような、そして新技術っぽい雰囲気のある言葉(バズワード)を使う。ここ数年の一番人気のある言葉は「人工知能」だ。
    • 僕は「人工知能でこの問題を解きます!」と書いてある提案をみて「人工知能で解くのか!すごいな!」とは思わない。「具体的にどうやるのか?」と思う。
    • このプロジェクトをやるのはあなたなのだから「明日から具体的に何をやるか」をあなたが説明できなければならない。
    • コンテスト応募者へのタイプ別のアドバイスのタイプ1に相当、よくある話

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