いどばた
概要
いどばたは、AIの力を借りて市民の多様な声を大規模に収集・整理し、政治的意思決定の質を高めることを目指す熟議プラットフォーム。dd2030の中核プロダクトの1つ。
名前の由来は「井戸端会議」。気軽に誰でも参加できる対話の場を目指している。
2つの軸
- ブロードリスニング型(A型): 多様な市民の声をAIが能動的に掘り出す。既存ニーズが確認済み
- 熟議型(B型): 対立する市民の声をAIが媒介し建設的な議論を生み出す。事例はまだ不明確
サブプロダクト
いどばたビジョン(idea-discussion)
AIとのチャットを通じて市民の意見を掘り出し、課題と解決策を整理するツール。チームみらいのイベントや政党での活用を想定。チャットUI、論点整理レポート、管理画面(テーマ設定・プロンプトカスタマイズ)を含む。
いどばた政策(policy-edit)
GitHub上のマニフェストドキュメントにAIが政策改善PRを送る仕組み。チームみらい用に policy.team-mir.ai として公開。参院選で9,000件のPRを集め、254件が実際の政策に取り込まれた。
技術スタック
- フロントエンド: React + TypeScript + Vite、shadcn/ui
- バックエンド: Express(Node.js)、SSR対応
- DB: MongoDB
- AI: Gemini 2.5 Pro(分析レポート生成)
- リアルタイム: WebSocket、Server-Sent Events
- 開発支援: Devin、Cline/RooCode
チームメンバー
| 名前 | 役割 |
|---|---|
| bluemo(ぶるーも) | コアエンジニア・プロダクト設計。チャットUI実装。いどばたビジョン全体 |
| モアイ(小野翔太) | 全体運営・進行管理・デザイン(Figma)・渉外 |
| Jun(伊藤淳 / エディ) | PdM的役割・ワイヤフレーム・フロント実装・チームみらい窓口 |
| Pin(Satoru Horie) | インフラ・CI/CD整備・モノレポ管理 |
| 稲原(inahara) | discourse-agent担当・GitHub連携・SSO実装 |
| kuboon | 新PO(2025年11月〜)。ドキュメントベース開発推進 |
政党・組織による利用
チームみらい
- いどばた政策: 2025年5月17日公開。選挙期間中に9,000件のPR。254件が政策に採用
- いどばたビジョン: ボランティアミートアップで活用。276課題・346解決策。参加意向4.5/5.0
立憲民主党
- 2025年6月に小川淳也幹事長と連携開始(「りっけんAI井戸端会議」)
- 参院選リスクを理由に7/20以降に延期
- 2025年9月、人事変更に伴い中止
サイボウズ(社内実験)
- 非エンジニア部門で80人規模のいどばた会議を実施
- 次回も関わりたい100%(「ぜひ」61%、「都合が合えば」39%)
和歌山県議(岩永さん)
- 2026年3月にヒアリング。「和歌山トーク」をいどばたビジョンベースで構築予定
- 「議員の頭の中のオープンソース化」が動機
開発の歩み
初期(2025年3月〜4月)
- Twitterボット実験、discourse-agentオープン化
- モノレポ(digitaldemocracy2030/idobata)に統合
- shadcn/ui採用
政党導入期(2025年5月〜7月)
- チームみらいがいどばた政策を第一号として公開。3日で1,300件PR
- 立憲民主党との連携開始(参院選リスクで延期)
- 新UIの実装スプリント
転換期(2025年8月〜10月)
- チームみらい参院選一段落。9,000件PR・254件政策採用の実績
- 立憲民主党が人事変更で中止
- 9月28日に作戦会議。2つのプロジェクト方針に再編:
- プロジェクト1: いどばた政策の横展開(自治体・地方議員向け)
- プロジェクト2: 現場に入って新プロダクト開発(熟議技術が価値を出せる場を発見)
安定化・再設計期(2025年11月〜2026年)
- kuboonが新POに就任
- サイボウズ社内実験(80人規模)
- SSR対応、WebSocketによるリアルタイム更新
- 和歌山県議・岩永さんとの「和歌山トーク」構想
ユーザー指標
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| チームみらい・いどばた政策のPR件数 | 約9,000件 |
| 実際に政策に取り込まれた提案数 | 254件 |
| いどばたビジョン(ミートアップ)の課題数 | 276課題 |
| いどばたビジョン(ミートアップ)の解決策数 | 346解決策 |
| サイボウズ社内実験の参加者 | 80人 |
| サイボウズ・次回参加意向 | 100% |
課題
- 意見収集から政策実現への接続(「俎上に上げる」仕組みが未整備)
- GitHub APIベースの設計の使い勝手(rate limit、SEO弱さ)
- 管理画面カスタマイズ・ドキュメント整備の不足
- 新たな政党パートナー探し
もっと詳しく
- いどばた GitHubリポジトリ — ソースコード
- いどばた プロジェクト全体(Google Docs) — プロジェクトの議事録・設計文書
- ブロードリスニング本 6章「チームみらい」 — いどばた政策の詳細な活用事例