• 首都大学東京で行った講義
  • 情報通信特別講義というタイトルでIT企業のエンジニアが色々なことを話す
  • tmutalks
  • 「考えていること」と題して、当時興味のあった学び方のデザインに寄せた話をしたところ好評だったので3年間同じ話をした。

以下スライド

image IT業界の企業で働く研究者が考えていること2015-09-18首都大学東京情報通信特別講義サイボウズ・ラボ西尾泰和

image 2「考えていること」を話しにきました

image 3この場の目的は「正解を教える」ではない

image 4僕の考えを聞いてあなたが何を思うかを僕が学ぶ場

image アンケート用紙5講義を聞いて心に浮かんだことを何でも書いてOK質より量が評価される

image 自己紹介6サイボウズ・ラボ次世代のグループウェアの基盤となる技術を研究開発

image 7グループウェアって何?

image 8 Group + Software

image Augmenting Human Intellect 9ソフトウェアによって人間の能力を増強する”Augmenting Human Intellect: A Conceptual Framework” (1962)

image Augmenting Group Intellect 10ソフトウェアによって集団の能力を増強する=グループウェア

image 人間コンピュータ

image 人間+コンピュータ=増強された人間人間

image 人間+コンピュータ=増強された人間人間

image グループウェアの進化の歴史を駆け足で紹介する

image 電子メール複数人が書き言葉をやりとりするためのソフトウェア

image 紙の手紙よりも圧倒的に速く書き言葉が伝えられる

image 1対1を想定していたので3人以上になると問題が起きる

image 宛先をいくつも指定…差出人だけに返信したり…指定し忘れたり…

image 仲介者を置くことで解決

image メーリングリストニュースグループグループチャット電子掲示板

image 複数人が対話するための「場」

image チームと場が1対1場と話題が1対多

image 複数の話題が話された時に話の流れを追いにくい問題

image 2通りの解決アプローチ返信によって束ねる話題ごとに場を作る

image 掲示板群・事前に話題ごとの場を作る・チームと場が1対多、場と話題が1対1・話題ごとに話の流れを追うコスト減

image 場を作ってから発言するのは心理的障壁が高い

image ひとりごと掲示板、Twitter kintoneのピープル機能・話題ではなく個人に紐付いた「なんでも書いてよい場」を作る・インフォーマルなコミュニケーション・思いつきを共有するコスト減

image グループウェアの進化の歴史を駆け足で紹介した

image サイボウズでは自分たちの製品を仕事に使っている

image チームを増強するソフトを自分たちで作りだしそれを自分たちで使う

image 人間+コンピュータ=増強された人間人間

image 人間+コンピュータ増強された人間増強力が顧客価値人間

image Augmenting Human Intellect 33ソフトウェアによって人間の能力を増強する”Augmenting Human Intellect: A Conceptual Framework” (1962)

image 人間増強の四要素•1:人工物(Artifacts) •2:言語(Language) •3:方法論(Methodology) •4:教育(Training)

image 人間増強の四要素•1:人工物(Artifacts) ←ソフトウェアなど•2:言語(Language) •3:方法論(Methodology) •4:教育(Training)

image 人間増強の四要素•1:人工物(Artifacts) •2:言語(Language) •3:方法論(Methodology) •4:教育(Training)←13を使うスキルの教育↑どんなよいソフトを作っても使い方が理解されなければ役に立たない

image 方法はソフトだけではない•ソフトウェア(人工物)を作り出すだけが選択肢ではない•思考の助けになるような言葉を作り出す•「やり方」を言語化・体系化する•そしてそれらの使い方を教育する

image ソフト以外のアプローチ•京都大学サマーデザインスクール•灘校土曜講座・名古屋大学「学び方のデザイン」•「エンジニアの学び方」技術評論社•「続・エンジニアの学び方」サイボウズ式•サイボウズラボユース公開講座(準備中)

image 39駆け足で紹介

image 40新しいことを学ぶためには盲点に気づく必要がある

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image 先入観なく現実を観察し、自分の理解とのズレを探す42

image 先入観なく見るのは難しい43 ←見えていない

image 多くの視点を得ることで44先入観を減らす“他人”の視点が有用

image ラダーモデルは有益?知識の多い人と少ない人がいる知識多い知識少ない

image このモデルは有益?知識多い人が教え少ない人が教わる知識多い知識少ない

image 知識の少ない人からでも学ぶことができる

image 自分以外から一方通行で学ぶ「自分に教えられることはない」という思い込みが作った心の壁

image 互いに知識を交換して学ぶ

image 多くの視点を得ることで50先入観を減らす“他人”の視点が有用

image 先入観なく現実を観察し、自分の理解とのズレを探す51

image 52それが盲点を見つけ学ぶために必要なこと

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image 54何を学ぶか

image 55抽象的な知識ほど応用範囲が広い

image 56具体的問題の答えを覚える→その問題が解けるだけ解き方(抽象的方法論)を学ぶ→新しい問題を解ける

image 57抽象的な方法論を具体的な問題を解かずに学べるだろうか?

image 自分の経験から抽象化を繰り返して理解を育てる58

image 経験という「根」と結びつかないと応用できる知識にならない59根無し草の知識根のある知識応用

image 自分の中で育てた「理解」が応用できる知識かどうかはどうすればわかるのか? 60

image 61「理解した」は仮説にすぎない

image 仮説は実験して検証しよう62検証:思った通りの結果になった?

image 計画行動計画の修正結果の考察

image 仮説実験仮説の修正結果の考察

image 理解行動理解の修正結果の考察

image 先入観なく現実を観察し、自分の理解とのズレを探す66

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image 最初の一歩はどう踏み出すのか?理解行動理解の修正結果の考察

image 京都大学サマーデザインスクール•3日間のワークショップでやったことをさらに駆け足で紹介•詳細は「学び方のデザイン」で検索•今後「ラボユース公開講座」で動画として視聴できるようにする予定

image 70書いてから考えよう

image 71関係あるかもしれないことをまずは全部書き出して覚えておく必要をなくす

image 72書いたものを机に広げる

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image 74人間の作業記憶は7個程度書いたものを机に広げれば100個をひと目で見渡せる紙と机(人工物)による作業記憶の増強

image 75ボトムアップでグループを作っていく

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image 77トップダウンに分類すると既存の考え方の枠に情報を押し込めているだけになる ボトムアップが重要#既存の枠組み

image 78束ねて表札をつける

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image 80束ねて要約して表札をつけることで見た目の枚数が減り脳の負担が減る

image ボトムアップで集め、束ね、表札81

image 82図解化と文章化

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image 84図解は二次元文章は一次元人に話すときも一次元人に伝えたいなら一次元

image 85 ↑文章としてのアウトプット

image 86文章化して他人に伝えフィードバックを得る

image 最初の一歩はどう踏み出すのか?書いてまとめて図解化して文章化人に伝える行動理解の修正フィードバック結果の考察

image 僕にとってこの講義は…書いてまとめて図解化して文章化人に伝える行動理解の修正フィードバック結果の考察

image アンケート用紙89講義を聞いて心に浮かんだことを何でも書いてOK質より量が評価される

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image 身近な方が難易度が低い全人類を増強>自社内を増強>自分を増強

image 95 Q:研究室のメンバーの知性を強化したい。どうすればいい?

image 96 A:もっと論文を読めばいいQ:どうすればもっと論文を読む? ↓

image 人間増強の四要素•1:人工物(Artifacts) •2:言語(Language) •3:方法論(Methodology) •4:教育(Training)←13を使うスキルの教育支援ソフト(人工物)輪講(方法論)速読(方法論)論文検索ソフトの

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