「線を引く」ことによって「離れたものの間の関係」を表現することができます。

本来のこざね法では線を引きません。またKJ法では空間配置が完了した後に初めて線を引きます。 なぜでしょうか?こざね法/KJ法は、紙とペンの時代に作られた物だからです。ペンで線を引いてしまうと、その両端のものは動かせません。なので、すべてのものを動かし終わって、場所が確定しなければ、線を引けないのです。

デジタル文房具Kozanebaはこの問題を解決しました。 まだ位置が確定していないものの間に線を引いて、その後にまた動かすことができます。 Kozanebaは、紙とペンを使った手法の限界を超えたのです。私は便利さを実感していて、もう紙には戻りたくない、と感じています。

ただし、線を引く機能がこざね法/KJ法に慣れていないユーザーにとっても有益かどうかはわかりません。 線を引く機能は、ユーザーの選択肢を増やします。二つのものの間に関係がある時に、その関係を「近くに置く」ことによって表現するのか、「線を引く」ことによって表現するのか。これをユーザは意思決定することが必要になります。ユーザがKozanebaに実益を感じるまでの負担が増えます。

私は10年間、紙でこざね法/KJ法をやって、実益を感じてきました。つまり線を引く機能は実益に必須ではないのです。もしあなたが「近くに置く」ことで表現するのか「線を引く」ことで表現をするのか迷っているのなら、「近くに置く」ことをおすすめします。

「線」という言葉について

線は「離れたものの間の関係」を表現するものです。 この「離れたもの」は、必ずしも2つだけとは限りません。 私がこの概念を「線」と呼んでいるのは、良い言葉が見つからないからです。

/kozaneba-forum-jp/リリースノートから抜粋

  • 選択メニューから矢印の追加ができるようになった
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  • 矢印追加APIを作成
    • まとめて矢印を引く機能をユーザスクリプトで追加
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  • 両頭の矢印を使う頻度が多いのでメニューに追加
    • 合わせて今までの矢印追加メニューにも右が頭と明記
  • 矢印追加メニューが画像になり、何が起こるかイメージしやすくなった
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    • 2021-09-16の「まとめて矢印を引く機能をユーザスクリプトで追加」
    • 2021-09-17の「両頭の矢印を使う頻度が多いのでメニューに追加」「合わせて今までの矢印追加メニューにも右が頭と明記」
    • この3つが画像のメニューに変化した
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    • 二重になった線・矢印と、矢印のない線を追加しました。
    • 以前のバージョンでは、「これとこれは同じだ」という表現は近接性でしか表現できませんでした。現行バージョンからは、単純に二重線で表現できるようになりました。
  • Leave from linesメニュー
    • 線や矢印による関連づけから離脱します
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