nishio 移転不能リソースは市場で流通しないので市場メカニズムで値段がつかない。これを「価値がない」と誤認する人がいる。しかし、それが必要になった時に市場で調達できない、いくらお金を用意しても得られない。あえて金銭価値で表現するなら「必要なとき∞」となる。そして何が必要かは事前にわからない nishio 社会全体としての視点で見ると「色々な種類の移転不能リソースが社会にある方が好ましい」となる。なので、移転不能リソースを壊す行為は社会にとって有害。器物損壊罪のような罪としたり、他のメカニズムによって経済的不利益を被るようにするのが良い。

@nishio: リソースには、A: 配ると増えるもの、B: 量を変えずに配れるもの、C: 配ると減るものがある。流通コストを度外視すれば、情報はA、お金はB。流通コストを考慮するとCに近づいていく。熱意が移転不能リソースであるというのは、誰かから取り去って他の人に与えた時にほぼ0まで減るということでCの一種

現金は弱い資本という話は、知識の移転コストがとても高くて、必要になったからといって金ですぐに入手できるものではない、というところから出て来た。

  • この「金で買うことが困難なもの」の呼び名が今までなかったので「移転不能リソース」という名前をつけた
  • 知識に限らず、熱意SoulBound Tokenも移転不能リソース
  • SoulBound Tokenはわかりやすい。元々技術的には移転できるNon-Fungible Tokenを、あえて移転不可能なように制限することで価値が生まれている
    • そもそもNon-Fungible Token自体が「元々技術的にはコピーできるデジタル情報」にあえてコピー不可能にする制約を掛けたものだな

@nishio: ある人Aが何かXをN円で売っている場合、それはAにとってN円の方がXよりも価値が高いということです

知識の移転コスト: 知識移転コスト