福沢諭吉の学問のすすめのつかみの一言。ここだけ切り出して「人は平等」という主張に使われることがあるが福沢諭吉の意図はそこではない。
学問のすすめ冒頭2段落の要約
- 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
- だけど広くこの人間世界を見渡すと、雲と泥くらい格差がある
- 賢人と愚人の差は学ぶか学ばないかによって生じる。
- 難しい仕事をする人が身分の重い人。易しい仕事をする人が身分の軽い人。
- 身分が重ければ、家が富む。下々の人からは手が届かないように見えるかもしれないが、元々は学ぶ力があるかどうかによってできた差である。天が定めたわけではない。
- 人は生まれながらに貴賤・貧富があるのではない。学んで物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となる。
つまり「今の世界が平等である」とも「平等であるべき」とも言っていない。「今の世界は不平等だが、それは学ぶ力によってできた差である」と言っている。タイトルの通り「学問のすすめ」なのだ。
青空文庫で読める: http://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html
要約の続き
-
学問とは難しい文字を知っているとか、詩を作るとかの、実用的でない文学のことを言っているのではない。
-
そういう実のない学問は次にして、まずは実学を学ぶべき。
-
2 人は同等
-
3
- 国は同等
- 一身独立して一国独立する
-
4 学者の職分
-
5,6 知識人向けの話
-
7 国民の職分
-
8 儒教的な上下関係の否定
-
9 学問の二種類の目的
-
10 9の続き
-
11 8の続き
-
12
- 演説をすすめる
- 向上心
-
13
- 怨望はよくない
- 言論の自由が大事
-
14
- 長期的な計画と棚卸
- 監督と保護は両輪
-
15
- 懐疑主義
-
16
- 独立を守ること
- 自己評価と実力の一致
-
17
- 他人からの評価を得る方法
#todo 後でもうちょっと詳しく書く