from ジェンドリン哲学入門 p.13
experiencing は、一般的には「体験過程」とする村瀬孝雄氏の訳語が定着しつつあるが、experiencingは、個人の内側につねに存在する感じの流れを意味しており、「過程」という 語から連想される時間的経過を必ずしも含意してはいない。そのため筆者(諸富)は、「過程」という語を使わず、「なまの体験の流れ」の生々しさをとどめる「体験流」という訳語を採用している。
下記で書いたのと近い解釈
- 名詞とも動詞とも解釈できるexperienceにingをつけることによって動詞としての解釈だと示しているわけ
- 関連: 🌀名詞化を無効にする
- 過程のスキーム
- 僕ならこれは「流れのスキーム」と呼ぶ。
- 川の流れのように連続的にずっと動き続けている。
- ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず
- 「常に違う物だけどずっとそこにある」的な形
- 物のスキームではデフォルトが「変わらない」だが、こちらは「変わる」という現象が持続する
- ジェンドリンは「体験」を「我々がどの瞬間にも持っている感情の流れ」と捉えている