- 現状が中央集権的だとする
- 中央集権的なことにいろいろな問題があるから非中央集権的なものを作ろう、と考える人はしばしばいる
- しかしその中央集権的な仕組みは最初からあったわけではない
- 非中央集権的な状態から、その中央集権的な仕組みが生まれてきた
- これを「中央集権化」と呼ぶことにする
- かつて中央集権化が起こったのだから、今新しく非中央集権的なものを作っても、それも中央集権化する
- 中央集権化がなぜ起こったのかを究明してその原因を止めなければいけない
未踏成果報告会2018で、中央集権的でないプラットフォームを作る発表を聞いた後、カフェで曾川さんと話していて「非中央集権的なサービスを作っても、その中での中央集権化が起こりうる」という指摘を聞いて目から鱗だったのでメモ。
原理1
- ネットワーク効果が存在する
- ある程度大きくなったネットワークは、さらに大きくなる
- 単独のネットワークによる寡占が起きる →これ「単独のネットワークによる寡占が起きたが、そのネットワークが特定の事業者ではなく非中央集権的に運営されている」というパターンがあり得る。ネットワークの利用者にとってネットワーク効果があるかどうかは中央集権とは独立ではないか?
原理2
- 富めるものがますます富むポジティブフィードバックがある(マタイ効果)
- リソースの寡占が発生する
原理3
- リソースの偏りを均衡化させる力が存在しない(集権的主体が存在しない想定なら自然な仮定)
- リソースの偏りが自然発生する: see 格差の自然発生ではない