ある文化で使用される言語と、効果的に知的活動する能力は、その発達の過程において、個人がシンボルの外部操作をコントロールする手段によって直接影響を受ける

シンボルの外部操作とは、脳内で考えるのではなく脳の外でシンボルを操作すること。日本語で文章を書くとか。

  • たとえば、高価な羊皮紙に消せないインクで文章を書く場合と、いくらでも書いたり消したりできるワープロを使う場合で「シンボルの外部操作をコントロールする手段」は異なる。これが言語と知的活動をする能力に影響を与えるという仮説。

自然言語をイメージするよりプログラミング言語をイメージした方がわかりやすい。

  • プログラムがパンチテープに穴を開けることによって記述されていた時代、字数を減らそうという圧力が強かった。
  • プログラマ個々人がパーソナルなコンピュータを持つようになって、プロジェクト内の検索やIDEによる補完が快適に動くようになると、字数を減らすよりも検索しやすく読んで理解しやすい名前をつけるようになった。
  • IDEの補完が効率的に動くように、型をつける言語が好まれるようになった。