文章をかくという作業は、しっさいには、二つの段階かいなりたっている。第一は、かんがえをまとめるという段階である。第二は、それをじっさいに文章にかきあらわす、という段階である。 一般に、文章のかきかたというと、第二の段階の技術論をかんがえやすいが、じつは第 一の 「かんがえをまとめる」ということが、ひじょうにたいせつなのである。かくべき内容 がなければ、文章がかけないのは、あたりまえである。文章をかくためには、まず、かくべき内容をかためなければならないのだ。 知的生産の技術 p.200

頭を整理するツールでは頭を整理するという言葉を使ったが、このツールが支援することを説明する上では「考えをまとめる」のほうが近いかも。

  • まとまったアウトプットをする前にはまず考えをまとめる必要がある
  • その「考えをまとめる」ために、まず「まとまってない断片」のままアウトプットして、それを整理していく

ざんねんながら、人間の頭の なかというものは、シリメツレツなものである。知識やイメージが、めちゃくちゃな断片のかたちでいっぱいつまっていて、それが意識の表面にでてくるときも、けっして論理的なかたちで整然とでてきたりはしない。それを、文章にするときに、努力して論理的なかたちにくみなおすのであ る 。「おもいつくまに」かいていったのでは、まったく文章の体をなさないだろう。

なので、まず支離滅裂に思いついたものを全部吐き出してみて、それからそれを組み立てていくのである。 具体的な方法論はこざね法になる。