nishio: 今年はたくさんフィードバックを書こうかと思ってたが、むしろフィードバックを書く気にもなってない審査メモが「具体的でない」一行だったりする提案をどうすれば改善できるかを考えた方がいいのか>提案力強化

nishio: まず提案者はそういう判断がされることを予見でいてないから提出しているわけなのだけど、これって割と簡単に自己判断できる。「このプロジェクトが採択されたら、明日まず何をしますか?」という質問に答えられるかどうか自問自答するといい。これは書類審査通った人にも聞いてる質問だ。

nishio: なんでこの質問をするかというと、それに答えられないということは僕が「なになにをやれ」と言わなければ何もできないということであり、僕は基本的に言わないのでプロジェクトとして成立しないからなのだ。これが「自走力」などと表現される理由だろう。自分で動かない人を引っ張ることはしない。

nishio: で、今までだと「(ネクストアクションが)具体的でない」の一言で書類審査で落としてたんだけど、そう言う人が自走できるようになるためには何が必要なのかを考えることが必要なんだな。まずは自分が提案しているものに関してググって類似のものを見つけることだな。

nishio: だいたいのアイデアには類似のものがある。で類似のものが見つかったら、それがどう言う仕組みで動いてるのか調べる。わからない単語が出てきたらそれも調べる。これを繰り返していくと「なるほどこう言う仕組みなのか」とわかる時が来るか、自分が登ろうとしていた山が予想以上に高いことに気づく

nishio: 仕組みがわかったらネクストアクションもわかるだろう。山が大きいことに気づいた場合は「どうすれば小さくできるか」がネクストアクションになる。例えば既存のツールで自分のやりたいことが100%できないとしても、まずできる範囲のことをやってみる。そうすると「残りの部分」が解決すべき問題

nishio: 「残りの部分」は最初の「全体」よりも小さくなるし、できる範囲のことをやったことによって得られた知識がヘッドライトになってより良く観察できるようになる やりたいことがあいまいなとき

ukkaripon: 次に何をしたらいいか相談したいから応募してることもあるんですよね多分

  • nishio: それが事実であるなら、意図のミスマッチによって双方のリソースが浪費されてるから仕組みを改善すべきですね。例えばもっと楽な書類を出して「次に何をしたらいいですか」と質問できる窓口を作るなど。

  • nishio: この話「ネクストアクションを知りたい」と言う欲求を満たすために取る行動が本応募なら根本的に間違ってて、本応募の前にネクストアクションの少なくとも案を見つける程度の知識獲得行動を取るべきだし、それが伝わらず行われないまたは行う方法がわからないなら仕組みの設計がまずい

nishio: 次の話。作りたいものを考えてから、類似のものを調査したら、自分のやりたいことができそうな既存のツールを見つけてしまったけどそのまま応募してるパターン。これもまあ、まず「使ってみよう」だな、使ってみると長所短所が見えてくる。

nishio: これも「類似のものと比較することで解像度が上がる」の類型だ

nishio: 同じ→違いは?

nishio: 2018年に書いたこれの「タイプ1」は「目的」が抽象的であるケースを想定していたけど、ネクストアクションが不明な提案は「手段」が抽象的なのだ コンテスト応募者へのタイプ別のアドバイス