まとめ→「体験過程と意味の創造」勉強会1
Kozanebaを使って「難しい哲学書」を理解するプロセスを記録する
nishio: 本題とズレるので切り出した Thinking at the edgeのエッジ nishio: 経験の分節化 nishio: 理解とは型の中で考えること
nishio: いやー、線って「めっちゃ便利」というか「必要不可欠」って気がしてきた。デジタルKJ法ツールの紙に対するメリットに「線がある」が追加される勢い。 (もはや元祖のKJ法とはかなり別物になってるけど)
nishio: なぜ線が必要不可欠か。線がなければ付箋は近接という関係しか持てない。付箋は一つの場所しか持てないので、明確な境界はないとは言え階層的分類の要素が出てくる。コウモリ問題の「どちらに入れよう」に相当する「どちらに置こう」が発生する。
nishio: これは、まだ構造が全くないものに対して構造を見出すときには「どっちかにしか置けないからエイヤで置く」「置いてから置いたことの理由づけを考える」というドライブフォースになる
nishio: しかし、この制約は「書籍を読んでそれを理解する」のようなときに邪魔になる。なぜなら書籍は既に著者によって構造化されているから。理解のためにまず歪めずに丸呑みするが、そこに既存の構造が入ってしまって、追加の構造を入れる余地がなくなる
nishio: これはまだあんまりまとまってないのだけど、今日のうちにキリのいい3章終わりまで進んで寝たい(寝てる間に整理される)ので一旦先に進もう
nishio: 訳者さん、meaningとsenseは気を使って訳し分けてたのにcomprehensionとunderstandingを訳し分けてないな…
nishio: なるほど!
nishio: こうなのでは! 僕は腑に落ちた!
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nishio: 一番わからなかったRelevanceの節を読み返してる。 原文が「relationships between a X and one or more Y of it」なのだからaは訳出すべきだと思うなー 後ろの方を読んでから戻ってきたのでわかるようになった
nishio: うーむ、やっぱりunderstandableとはcomprehensionすることができると言う意味ではないように見えるなぁ、 relevant felt meanings, from out of which symbolization is understandable なので。
nishio: うーん、でもまとめの表ではgiven felt meaningだから矢印の向きはあってて、ここの原文の解説文が雑なだけか?
nishio: そもそもcomprehensionは非平行的な意味創造の過程だと明記してあるのだから単にシンボル化したりシンボルをfelt meaningにするのが含まれると思ってはいけない
nishio: comprehensionを「理解」と訳してunderstandとぶつかってしまったのは訳語の選択ミスかな〜。これは「言葉にできてなくてモヤモヤしていたものに適切な言葉が見つかって『これだ!』となること」という意味なので、例えば書物を読んで理解することは全く含まれない。
nishio: お風呂上がってアイス食べてたら唐突に「そうだ、メルロポンティだ」というひらめきが(意味不明)
nishio: メルロポンティ居た pic.twitter.com/xrR0YYdyIn
nishio: 注のついてるところ pic.twitter.com/6SEsrioAvm
nishio: 言葉にできていなかったものを、バッチリ言葉にできたとき、それは言葉にできていなかったものと同じものではなく、より豊かでより明確で、しっかり理解されたものなのです。(付録のメルロポンティの節を参照せよ)
nishio: 「語る主体にとって、表現するとは自覚することである。彼は単に他人たちのために表現するのではない。自分がねらっているものを、自分自身で知るために表現するのである」(高橋訳、現象学の課題)
— 「体験過程と意味の創造」勉強会1の開催時刻が決まっていることによって、RELEVANCEの整理がKozaneba上では完結していないが発表資料の一次元化のフェーズに入った
- 締め切りドリブンだな
- 締め切りがないと自由度の高い空間での構造化をずっと続けてしまう
- 締め切りがないと、到達しないすごく遠いゴールに向かって走ってしまう — ひと段落はついて、少ししっくりこない気持ちだけど ズルズルとしてても何も進まないから一旦完成ということにするかな
スッキリしないところがあるけど発表資料がひと段落ついた
nishio: Heideggerのdwell-thinkの概念、僕が考えたいことに関連しそうな気がするのでググってるのだけど建築とかの話ばかりヒットして困っている。
nishio: とりあえず「Bauen Wohnen Denken」なのはわかった
nishio: 英語のWikipediaでやっといつ頃の作品かわかった。日本語の翻訳は出てないのかな〜、今の所見つかってない
nishio: これの中にあった、短いので単独で書籍になってないということらしい bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0…
nishio: まとめた Martin Heidegger scrapbox.io/nishio/Martin_…
nishio: Wikipediaのハイデッガーのページを読んでたんだけど嫌われまくってけちょんけちょんにけなされすぎてて逆に興味湧くなw
nishio: Keichobotの仕組みを「クリーンランゲージではそういうルールだから」ではなくきちんと説明できるようになった! scrapbox.io/nishio/%E3%80%…
発表終了
発表資料をKozanebaに書き戻してさらに整理する
- あれ、これリリース版のKozaneba、前に直した線の端がずれるバグ、デプロイしてないのでは
「完全理解」スタンプのニュアンスは伝わらなかったので改善が必要だ 分脈 https://scrapbox.io/nishio/ダニング・クルーガー効果 完全理解した、と思って「今までアウトプットされてなかったものをアウトプット」して、その後で理解の検証が行われるので、このタイミングでは自信に満ち溢れてる的な〜
メタファーという言葉で指すものに A:「新しいシンボルの使い方」 B:「新しいシンボルの使い方を作り出す」 C:「新しいシンボルの使い方を読者が読んで新しい意味を感じる」 D: BしてCするコミュニケーションの一つの形 の揺れがあるが BはCOMPREHENSIONで、CがMETAPHOR ABCの一つの例がいわゆる一般用語としての「メタファー」で DはMETAPHORの説明の過程で例として挙げたものだが、そのせいでこの図全体にMETAPHORと見出しをつけてしまっていて混乱の元
終わった後だけど参考図書が届いたw 現象学の課題 https://scrapbox.io/nishio/現象学の課題
心理療法の分野、正しさの定義がプラグマティズムだから実用上の利益につながることを重視しがちなのだな
「完全理解」スタンプを文字通り「完全に理解すること」という意味で使うなら「完全に理解すること」と文字で書けばいいわけなので、わざわざそうしないでスタンプの画像を貼ってるのは「平行的でないシンボルの使い方」であることを示唆しているわけだが、ハイコンテキストすぎて(理解することに文脈となるRELEVANCE経験が必要で)伝わらなかった
- (このフレームワーク便利だな、色々な現象が明確に説明できる。(つまりこの分野に関してarticulateされたということか))
- スタンプのところに「これは非平行的なシンボルの使い方の例であり、文字通りの「完全に理解した」という意味ではない」って書いとこう
隠喩を考えだすことは“理解すること”です。(p.144) 訳が混乱の元って指摘してるのに和訳から引用したのは良くなかったな、原文から引くべきだ To invent a metaphor to express a prior felt meaning is “comprehension.” (p.117)
mってなんなのという話、そこまではずっとfelt meaning略してFだったのにここだけmだな 他の図の記法に合わせてFにした
「1つのFM」「他のFM」という切り分けをもっと強調すればよかったか
- 前のバージョンでは下二つで「なんとなく複数個」描いてしまったが、本質的に重要なのは「1つではない」「他の」というところなので、他のものを一つだけ描いた
- FRはgivenであり、FGはいま修正され創造されている、それが横軸の違い
理解可能にする COMPREHENSIONではない
一通り終わったけど線の末端がズレるバグをデプロイしてからスクリーンショット撮りたい