KJ法がほんとうにわかるには100枚以上のラベルをまとめる経験が必要だという話。西尾の個人的な実感にもマッチしている。

個人作業でさえ、ラベルの枚数が少ないと、初心者はごまかしながらでもうまくできたような幻想に陥る。ところが一〇〇枚以上にもなると、その人持ち前のちょっとしたセンスのよさなどでは到底できない。つまりごまかせない。データの語るところを素直に聴いてまとめるより他はない。これはたいへんな厳しさを意味するが、修業としてはそれがかえってよろしい。KJ法がほんとうに判るきっかけになる。(混沌をして語らしめる p.211)

エンジニアの知的生産術ではp.147で、100枚を目標に書き出し法をやってみて、100枚出てこないなら情報収集不足だろう、と書いている。

以前は初めて経験する人にも100枚でやることを要求していたが、本当の最初の一歩としては25枚でもいいのかもな、と思うようになった。まずは最小限のコストで一仕事達成する体験が必要だから。

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