問題解決大全 P.210 で紹介されている 近藤次郎が『意思決定の方法――PDPCのすすめ』で提案した手法
- 制約を明らかにする
- スタートを設定する:現状
- 到達すべきゴールを設定する:理想
- スタートとゴールをつなぐ
- 使う記号
- □: 対策: 行動
- ○: 状態
- ◇: 分岐点
- ループが許容される
- まず最短経路でつなぐ
- 最も楽観的なルート
- ありうる分岐点を考えて、書き足す
- だいたい書き終えたら以下を検討する
- (a)矛盾はないか
- (b)抜けているものはないか
- (c)不測の事態への対策は十分か
- 使う記号
備考
- 事前に完全な「過程決定計画図」を作ることはできない
- 時間が進むにつれて情報が増えるので、書き足していく
- 計画図通りに事態が進まなかった時は書き直す
- 情報不足でも作ることができる。事実の分析ではなく、作成者の問題認識の図解だから
- 新しい事実が明らかになって問題認識が更新された時には図も書き直される
考察 「スタート」「ゴール」「対策」はそれぞれ「現実」「理想」「行動」と対応するだろうとが考えた
- 「理想と現実のギャップを埋めるための行動を考える」というアプローチ
- ギャップが大きな時に単一の行動で埋めることができなくなる。
- その場合に、より近い理想を立てるアプローチがある。
- 理想を近くすることで、ギャップを小さくする
- ギャップが小さくなったのでそれを埋める行動も小さくなる
- このアプローチは、その行動の結果の次の行動を考えない
- 将棋で例えるなら、相手の手を読まないことに相当する
- 過程決定計画図は、楽観的パスをまず最後まで通す
- その後、不確実性がある部分にできる範囲で枝分かれを足す
- 将棋でいうなら相手がこちらの都合の良い手を打ってくれると想定している
- 将棋の読みは、相手がこちらの一番都合の悪い手を打つ想定をする
- 現実世界は必ずしもそうではない
- 将棋と違って「起こりうること」の選択肢が無数にある
- 明日自分がトラックにはねられるかも知れない
- 人間の認知能力にも限界があるから、まずは一番シンプルな「楽観的パス」から考えるのも理はある。
新QCの七つ道具の1つ