- ある状況下で有用であった行動戦略が、別の状況下で有用ではないことを、偉人の名言などではなく論理によって示す
- 年配のAさんと若いBさんがいて、Aさんは過去の状況Pにおいて行動戦略Xを取って成功してきたとする
- Aさんは「行動戦略Xが正しい」と考えて、そうBさんに伝えがち
- 正確には「状況Pでは行動戦略Xが正しい」である
- 今の状況Qでは行動戦略Xより行動戦略Yの方が正しいこともありえる
- Aさんの意見は、論理的に正当化できる以上に正当化されがち
- Aさんの年齢によるハロー効果
- Aさんの実績
- Bさんより使った時間リソースが多いのだから実績が多くて当たり前なのだが
- Aさんの自信
- 「行動戦略Xを取って、実際に成功した」という経験によるもの
- 過去の自分の判断が正しかったと考えるバイアス
- Aさんからのインプットにより、Bさんが現在の状況Qで好ましい行動戦略Yを取る確率が低下する
- この問題をどうすれば解決できるか
- 「行動戦略Xが正しい」を直接否定しようとすると、Aさんの年齢、実績、自信が障害になる。
- まずは「状況Pでは行動戦略Xが正しい」を認めてAさんの反発を抑える
- そして、状況によって最適な行動戦略が変わること論理によって示す。
- これによって、Bさんが現在の状況Qで好ましい行動戦略Yを取る確率を上げることができる
- 論理による行動戦略の世代交代の促進
ref. この思考パターンは対立解消図の例でもあるな これを書いたきっかけ、舶来信仰とレイトマジョリティにおいて、最初
不確実性のある物に対して一人でリスクテイクするのが怖いから社会的証明を待っている という表現をしたが「怖い」という表現を使うのは、相手が論理的に行動しているのではなく感情的に行動しているという前提を置いているな、と気づいて「リスクテイクするのは合理的ではないと考えているから」と書き換えてみた。