「金銭的資本は使うとなくなる、知識資本は使ってもなくならない、社会関係資本は使い方にコツが必要だが、上手く使えば増える」という話をしたが、この社会資本の使い方について掘り下げる。#お金は使うとなくなる
- 需要Dと供給Sがある時に、両方を知っている仲介者Mが両者の結合を引き起こすことによって価値を生み出される。
- 商品の取引の場合Mは市場に相当する。
- その場合は商品は生産者と切り離されて単独で流通する。
- しかし、知識、特に情報ではなく解決能力の意味での知識は、人と切り離して流通することができない。
- 同様に色々な理由で需要者側の需要も、需要者と切り離して流通させることができないことが多々ある
- なので「供給者が商品などを展示して需要者が買う」という形の市場も、「需要者が求人などを掲示して供給者が応募する」という形の市場も使えない、というタイプの取引が世の中には存在する。
- 市場が商品取引の潤滑さを生み出して価値創造するのと同じように、その種の取引に潤滑さを提供することは価値創造になる。
- この時、仲介者Mは、マッチング価値の提供という形で供給者であるわけだ。
- その価値提供の対価として無形資本がMに集まるようにシステムを設計すれば正のフィードバックが回るだろう
- その条件は何か、どう設計するか、が目下の関心事
- DとSの取引が起きた後に、両者のハピネスが増加することは必要条件だと思う
- 取引が良い結果につながらなかった場合に、仲介者Mに対する信頼が低下するから
- なのでDに対して誰でもいいからSを紹介する、という行為はDの信頼を下げる
- 逆にSに対して、あんまりよくないDを紹介しても、それはSの信頼を下げる
- というわけでMは精査選別、よくない参加者をフィルタすることを頑張る必要がある Facebook