成果を定量的な尺度で計測して、単位時間あたりの成果の量を生産性と呼ぶことがある
- 僕が「知的生産性」という言葉を使う時は違うのだけど、世の中的にはこの使われ方も多い
世の中にまだ存在しないものを生み出し、単位時間に生み出された価値の量を創造性と呼ぶとしよう
- 新しいものは事前に価値の見積もりが困難
- 生み出した後で、事後的に価値が明らかになる
この生産性と創造性にはトレードオフの関係がある
- 生産性を上げるならば
- 価値の不明瞭なものではなく、すでに価値の明らかなものに注力する方が効率が良い
- 同じ一単位の成果が出せるなら、より労力の少ないものに注力した方が良い
- つまり「成果が出ることが明らかな、楽な作業を高速に繰り返すのが良い」
- この考え方は創造性を下げる
- 新しいものを生み出さないから
これはまったく利用と探索のトレードオフそのものだ 定量的な尺度を導入したことで創造性が損ねられるのは研究者の評価に数値基準を設けてはいけないにも関連している