Current Reality Tree

問題解決大全を読んで解釈したもの

  • 何が悪いのか3列の中央に書き出していく(問題面)
  • その問題面が何をもたらしているかを右に書き出していく(結果)
  • 問題面をもたらす原因や条件を書き出していく(原因)
  • 書き出されたアイテムの間の関係を矢印で表現していく
    • アイテムは必要に応じて追加する
    • 複数の矢印がAND条件の場合はそれを明記する
    • 「論理的」であろうとし、それによって考慮漏れを減らす
  • しばしばツリーの複数の箇所に同じものが出てくる
    • 原因と結果が同じものとか
    • 悪循環ループが発生していることに気づくことができる
  • 現状分析ツリーと未来分析ツリー
    • 現在の「悪いこと」からスタートするのが現状分析ツリー
    • 未来の「良いこと」(理想)からスタートするのが未来分析ツリー(Future Reality Tree)

相互依存しているシステムの一部を取り出して最適化しても全体最適にはならない、全体を把握して改善すべきポイントを見つけ出し、その改善をしなければならない、というのがゴールドラットの基本的な概念だから、それと整合性はある。 一方でゴールドラット博士の論理思考プロセスでは「制約条件を見つける」となってる。要確認。

  • →先に「制約条件を見つける」という話をしているが、P.103で「悪循環を見つける」も書かれている

面白い点としては、問題面が複数ある状態からスタートするところ。 問題が絡み合っている時に、適当に1つの問題を選んで解決法を考えてもうまくいかない。

矢印に付記する印をAND/ORだと勘違いしていたがどうも違いそうだ

  • 原因不十分 (Cause insufficiency)
    • 複数の原因のうち、どれか一つが欠けると「不十分」になって結果がもたらされなくなるもの
    • つまりこれはANDである
    • 訳語で「十分な原因」と書かれているが、これは「十分条件」ではなく「必要条件
      • 「不十分な原因」とすべきところを間違えているのでは?
  • 加算的原因? [別の原因]?(additional cause)
    • 特別な状況が2つある。第1に、別の原因と呼ばれるもので、別の原因自身が、複数の原因から構成されることが可能である(十分な原因)。

      • 翻訳する人が適切にこの部分を理解できてない可能性が高い
    • 第2の状況はかなり異なるものだ。これは「増幅」して強まるという考えで、独立した別の原因が結果を強めるものである。

    • image - p.90 - ここでは「加算的」という言葉を使っている - 独立した(ORの)条件はそもそも何も記号のない矢印で表現できるので、わざわざ蝶ネクタイ型の記号が導入されているのは「互いに増幅する」「加算的な」関係を表現するためだと思う
  • Goldratt’s Theory of Constraints: A Systems Approach to Continuous Improvementでは3つに分けている
    • Ellipse: Conceptual “AND”: complete dependency
    • No Symbol: Additional Cause: complete independence
    • Bow Tie: Magnitudinal “AND”
      • image
      • P. 47