- よくわからないなりにプログラミングに挑戦してみた人がいた
- 9割くらいの完成度まで頑張ったが、一部うまく動いていないところがある
- 実は目的を達成するには、その努力をせずとも1行のインポート文を書けばよかった
- 問: 「その目的を達成するにはこの1行のインポート文を書けばよい」と言うことはよいかどうか
- 西尾の意見
- 良くない
- それは釣りをしている人に「魚が欲しければスーパーで買えますよ」と言うようなもの 魚と釣りのたとえ
- 9割の完成度まで進めてきた気持ちをスポイルする
- そういう経験をすると今後「自分で作ろう」と思わなくなる
- 「適切なものを見つけてインポートすればよいのだ」と思うようになる
- 現実には、本当に自分の目的にぴったりなものが見つけられる可能性は低い
- 人のニーズは多種多様であるから
- 探して、見つからなくて、提供しない他者を責める
- その提供されているものも誰かが作り出したものなのに
- 最初から完璧なものを作ることができる人などいない
- すべての人工物は、作ろうと熱意を持った人が不完全なものを作ることからスタートした
- 人工物を使う人は皆、物づくりマインドの受益者である
- だから、物づくりマインドを守り育てることを大事にせねばならない
- 物づくりマインドをスポイルしてはいけない
- 作ろうという熱意を持った人、不完全なものを作った人は、将来の宝である
- 彼らのモチベーションを損ねてはいけない