from 思考の結節点2021未踏ジュニア 未踏ジュニアアイデアコンテストではない

nishio: 未踏ジュニアはアイデアコンテストではない(そして未踏も)ということを未踏ジュニアのメンターは全員未踏の卒業生だから当たり前に思いがちだけど、世の中に向けて繰り返し伝えていく必要がある。提案者は自分でアイデアを実現する必要があり、その実現方法が書かれてない提案はとても採択されにくい

nishio: 世の中にはアイデアコンテストと呼ばれる、アイデアだけで評価されてそれが実現できるかどうかは問われないコンテストがあり、そういうのだと例えば「キーボードを自由に組み替えられるブロックに分ける」ってアイデアだけで10万円貰えたりする(個人的実話) これは未踏とはゲームのルールが違う

nishio: 20年も前の話なので曖昧だけど、確か「ブロックの側面にレゴブロック的な突起がついていてそれが電極になっており、組み替えることでどんな配列にもすることができる」って提案して図書券10万円分もらった。今もしその応募が未踏ジュニアに来たら「その機構、試作した?サイズどれくらい?」って聞くと思う

nishio: 個人的にはリソースが無限にあるなら前半の人にも「いいねいいね、さっそく作ってみよう」ってやりたいのだけど、限られた人数しか採択できないゲームなので他の提案のレベルが上がると全員に対してハードルが上がる。これは仕方ないので、未踏に対して未踏ジュニアができたように、新しく作るしかない

nishio: 100件の応募を見てたらおぼろげに浮かび上がってきた「手段Xで問題Yを解決して顧客Zを幸せにする」王道パターンに当てはめると、これは(2)の「手段が欠けてる」パターンになる。これは採択されにくい。 一方で(3)や(4)のパターンでの採択はあるので何が違いなのだろうと考えている。 image