Q: KJ法はアイデア出しなどによく使うが、ブレンストーミングに止まり文章化はあまりできていない

A: もったいない!!

図解の段階でなんとなく「AだからBなんだなー」と思ったとしても、それを文章にして「AだからBなのである」と書いてみると「えっ、なぜ?」「本当にそう?」「論理的に飛躍してない?」という気持ちが湧いてきます。これが創造のチャンス、質問が言語化を促すのです。

「なぜAだったらBなのか?」を考えて「AだからCで、CだからBなんだ」と気づいたとします。

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  • これはまだ言語化できてなかったものがCという形で現れて、今後の思考の部品に使えるようになったわけです。
  • この新しく得られた部品を使うことで文章の説得力が増したり今後の活動で目にしたものをよりよく理解できるようになったりします。

別のパターンとして「『AだからB』だと思い込んでいたけど、違うぞ?」となることもあります。

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  • 「AだからCで、CだからB、というとおかしいぞ?」
  • 「このCって呼んでるものはC1とC2があって、これは別物なんだ、両方Cと呼んでいたことで混乱していたんだ」
  • このケースでは今までCという言葉で呼んでいた概念が新しくC1とC2に分割され、世界をより高い解像度で認識できるようになりました。
  • 関連: 認知の解像度

KJ法の図解化は飛行機から景色をみるようなもの、叙述化は街に降り立って観光をするようなものです。観光地を上から眺めて体験したつもりになるのはもったいない、実際に街を歩いてみてわかることがあります。