情報学哲学の最前線

これまでの哲学における議論は概念のレベルで行われていたのに対し、アメリカで発展した分析哲学によって議論をより正確にする努力がされ始め、今日ではコンピュータという議論のための強力な道具を持ったことによって、哲学の議論を実証的に精密化することができるようになったことは、今後の哲学に大きな影響を与えることになるだろう。その出発点をささやかな本書が示すことになれば言うことはない。

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nishio.icon - 「最前線である」とか「もう要らない」とかの強い言葉は不毛な議論の呼び水になる - この時代においてコンピュータを活用しない哲学者は、ガリレオの時代に望遠鏡を覗こうとしなかった神学者と同じだと思っている - [[望遠鏡で月を見ない人]] - [[コンピュータによる人間知能の増強]]がこの先文明のたどる道筋だと僕は考えており、そう考えない人がいるのは別に構わないが、そういう人に僕はあまり関心を払っていない