from なめら会議2 同型性の宇宙:生命から政策まで

HiroTHamadaJP 西山さんの話めちゃめちゃ良いではないか。 pluralityとも関係する。

seshiapple: おもに担当した記事を紹介します。まず「同型性の宇宙:生命から政策まで」は、元経済産業省・西山圭太氏へのインタビュー。官僚としてData Free Flow with Trust(信頼性のある自由なデータ流通)の構想をまとめた同氏に、自身のキャリアと思想を聞きました。 同型性の宇宙:生命から政策まで | 【公式】攻殻機動隊グローバルサイト ……という紹介から予想されるものとは、おそらくだいぶ違う内容です。話は同氏が90年代に読んだ柄谷行人に始まり、人工知能のモデルからインスピレーションを得た独自の宇宙論「強い同型論」へ展開、国内外の事例からガバナンスとテクノロジーの関係性が議論されます。 (これは完全に個人的な感想ですが、同氏の宇宙論の特徴は、パターンと関係性の実在論にあると思います。学生のころに読んだパースやホワイトヘッドのことをぼんやり想起しつつ、いわゆる大学の研究とは異なる場所からこのようなビジョンが提出されることに、驚きと新鮮な感覚を受けました。) 次に「記憶の継承、未来の複数性」は、近藤銀河氏(@SpiralGinga)、西條玲奈氏(@r_saijo)、清水知子氏(@tomo_kororin)による鼎談。ジェンダーやエスニシティ、階級といった切り口を交差させながら、作品内外のテクノロジーとその表象を分析します。

やがて対話は、ローカルな文脈を引き受け、コミュニティの記憶を語り継ぐテクノロジーの可能性に向かいます。アートや文学など、さまざまな事例を参照しながら、複数性と偶然性にひらかれた技術のありかたを問い、未来を多数派のものから真に多元的なものにする方法を探る、そんな鼎談です。 (これまた個人的な感想ですが、この鼎談は今回の特集においてどうしても実現させたい企画でした。いまあるテクノロジーやそれに対する期待を批判的に相対化すること、そして、それができる人に未来について伺うことが必要だと考えていたからです。) (さらに個人的な感想ですが、この鼎談のとりわけ中盤から後半にかけて議論されている内容は、とても勉強になりました。ポップカルチャーはもちろん、テクノロジーにかかわる方々まで届いてほしいなと思います。具体的な事例も豊富なので、参考になるのではないかと。)