- なるべく歪めずに聞きたい
- 事前に書面で資料を貰っているとしても「自分の気持ちをうまく文章で表現できてない」という事例の発生確率が割と高いので、僕の側がそれを読んで「わかったつもり」になってはいけない
- 話し手の中に、聞き手から直接観測できない世界があって、それを壊さないように注意しつつ探っていくイメージ
- 「このプロジェクトをやりたいと思ったきっかけは何ですか?」
- 「どうしてやるのか」に相当
- 「どうして」と聞くと、責められているように感じたり、社会問題などの行儀のよい回答を期待されていると勘違いする人がいるので「きっかけ」を聞いている
- それでも社会問題の話が出てくる場合「その社会問題を解決すべきだとあなたが思ったきっかけは?」と個人の体験が出てくるまで掘り下げる。
- 「大人がそう言ってたから」になってしまうようだと、本人には動機が乏しいのかなと思う。
- 「このプロジェクトをやることで何がどうなるとよいのですか?」何がどうなるとよい?
- 「どうしてやるのか」の未来にフォーカスしたバージョン
- クリーンランゲージ的にはこの質問が最初に行われるものなのだけど、他のメンターの質問の仕方を見ていて、最初の質問でこれをやるのは答えづらいからアイスブレイク的に過去を先に聞いてから未来を聞く方が良さそうだと思った。
- クリーンランゲージ的には、いいよどみこそが言語化されてないものを言語化させるうえで重要な時間なんだけど。
- 質問に素早く答えられないのは愚鈍であり悪であるという誤った社会通念があるせい
- これも「社会問題が解決する」的な回答が出てくることが割とあるが、その場合は「その社会問題が解決することで、あなたはなにがどうなるとよいのか?」「その社会問題が解決することで、あなたはなにがうれしいのか?」などで個人の願望に帰着するまで掘り下げる。
- 「その目標に向けての次の一歩は?」
- 状況によっては先に「現状はどこまでできているのか」を聞いてもいいかも。
- 意外と「プロトタイプがそこまでできてるんだったらアピールすればいいのに…」ってケースがある。
- 思っているだけと、一歩踏み出しているのには、大きな差がある。
- 状況によっては先に「現状はどこまでできているのか」を聞いてもいいかも。
- 技術的な詳細を掘り下げるのかどうか
- 悩ましい問題
- しかし一般的に「技術的問題の解決に必要な情報を過不足なく口頭で答えられる」なんて人はそうそういないので、その場で技術的問題の解決をしようとしない方がよいのではないかと考えている
- 特に聞き手側が「自分は先輩だからアドバイスをしなきゃ」という気持ちになり、話し手の話をしっかり聞かないで的外れなアドバイスをしてしまう。これはよくない。
- 聞き手側が、自分の想定していなかったことを指摘されて「なるほど」と思うまではいいが「この詳しい人の話を聞いてその通りにすればうまくいくに違いない」と考えてしまうと自分で試行錯誤する機会を奪うことになる。
- 失敗は学びの機会なので、教育的観点からは、先回りしてつまずきそうな石を取り除くのはよくない。一方、限られた時間でプロジェクトを成功させる、そのプロジェクトマネージャという観点からは、プロジェクトの障害になる物は取り除くべき。これはとても悩ましい問題で、僕も答えを持っていない。
- 期間内に終わりそうにない計画を立てている場合
- 「期間内に終わりそうにない」は解釈なので「それは終わらないから考え直せ」と言うのは悪手
- 計画を分割して、α版のリリースを早い時期に持ってくる、そのリリースがどれくらいでできると思うかは話し手の判断を100%信頼する。その通りになるかどうかはその後の現実が証明してくれる。
- 要素技術の選択がどう見ても筋悪な時
- 「筋悪」も解釈
- 「筋悪だ」と口に出す前に「なぜ自分がそれを筋悪だと思うのか」を自問自答すべき
- 循環参照が起きている場合
- 「AのためにはBが必要、BのためにはAが必要」
- まずその構図に気付かせるしかない
2017-05-28 #mitoujr-mentoring-tips