バックリンクの効果について、普段からバックリンクのあるScrapboxを使ってる西尾さんの意見が聞きたいと言われたので書いた
例えば「社会的証明」という抽象的なページを見ると https://scrapbox.io/nishio/社会的証明
そこに具体的な会話の中でそのキーワードを使ったことを記録したページが表示される https://scrapbox.io/nishio/高速道路のたとえ
抽象概念のページにとっては具体的な用例が補われて意味がハッキリするし、具体的な用例のページからは説明なしに使われている抽象概念について説明が補われる。 これが「具体的な会話の中の重要なキーワードにマーカーを引く感じ」で実現できるのがScrapboxの良いところ。
悪い例
- 「具体的な会話」ばかりでそれを抽象化したものがほとんどない
- 例:チャットで会話して、誰もそれを整理して保管しておかないので1年経ってから「なんだっけ」となる
- 「抽象化したもの」ばかりで具体的な会話がない
- 例:社内Wikiに作業の手順ドキュメントがあるが間違ってて、初めて使う人は他の人と会話をして解決するのだが、その会話がドキュメントと切り離された場所で行われているので同じことが繰り返される
Scrapboxの運用が理想的に回ると、抽象概念を結晶化していくプロセスの支援になる
- Scrapboxはバックリンクのさらに一歩先の2 hop linkを実現している。これがとても有用。
- Scrapboxは忘れたことを思い出させてくれる
- 具体的事実のページと抽象的概念のページがあるだけでは不足