- たとえばフィットネスを促進したいケース
- 「運動をしたら報酬がもらえる」は左のパターン(個人に対する市場型インセンティブ)
- 「他者に運動をするように働きかけ、された人が運動したら報酬がもらえる」がソーシャルネットワークインセンティブ
- 実験
- 市場型インセンティブ
- 運動量の増加に対して、本人に報酬を払う
- ソーシャルネットワークインセンティブ
- 各人xに2人の「バディ」を割り当て
- xの運動量の増加に応じてxのバディが現金を受け取る
- 結果
- ソーシャルネットワークインセンティブは、個人に対する市場型インセンティブに比べて4倍の効果があった
- 1ドル当たりの行動変化量が4倍
- 市場型インセンティブ
from 5edf435aaff09e0000cf92f5 p.87
- Aharony, N., Pan, W., Ip, C., Khayal, I. and Pentland, A., 2011. Social fMRI: Investigating and shaping social mechanisms in the real world. Pervasive and Mobile Computing, 7(6), pp.643-659.
- Adjodah, D.D., 2013. Understanding social influence using network analysis and machine learning (Doctoral dissertation, Massachusetts Institute of Technology).
- フレンズ・アンド・ファミリー研究
- FunFit
- 2010年にMITメディアラボが行った研究の一環
- 130人の被験者からGPSや加速度センサー、Facebookのフィードなどを1年以上にわたって収集した
- その期間のうち2ヵ月の間、運動量に関する介入があった
- 運動量は加速度センサで測る see Adjodah 2.3 Measuring behavior change
- 一単位の運動量改善に掛かるコスト / 平均改善率
- control 個人に報酬を払う場合 83ドル / 3.2%
- peer-see バディにチェックされる場合 39.5ドル / 5.5%
- peer-reward バディに対して報酬がある場合 12ドル / 10.4%
- peer-seeはcontrol同様に個人に報酬があって、かつバディ2人の運動量が見える条件
- 考察
- バディは「xの運動量を増やす」という共通の目的を持つチームになる
- どうやってxの運動量を増やすかに関するエンゲージメント(協調行動)が促される
- インセンティブがなくなった後も運動量が維持された
- 行動変化量と電話回数の相関の決定係数は0.8、すべてのコミュニケーションチャンネルを対象にすると0.9
- つまりバディに報酬を与えることでコミュニケーションが促進されている