2020-01-28 サイボウズの人事制度に関してラボ中心に記述


ラボ特有の制度があまりない

パラレルワークに伴う「知識の流出」

  • サイボウズが特にWebアプリの開発をしていることも関係している
  • 自社内で作った知識だけで戦えるドメインではない
  • ブラウザの国際的な標準化、国際的に開発されているOSSなど、社外の知識体系への適応が必要
    • つまり「組織の外の情報」の吸収速度が死活問題
    • この状況で例えば「社外の勉強会に参加するな」なんて施策ができるはずがない
    • 社員がどんどん外に出て知識獲得することが有用
    • パラレルワークも「知識の流入」の重要なチャンネルとして機能している

人材の流動性を高めると人材が流出するか?

「パラレルワークの結果が製品につながった事例」

  • 研究部門は技術シーズに集中しがちだが、ビジネス上は顧客ニーズとのマッチングが重要
  • パラレルワークは顧客ニーズの発見に特に有益
    • 顧客のある問題Xが手段Yで解決する時、
      • そのことに気づくのは手段Yを知っている人がチームに参加したタイミング
      • 手段Yはしばしば「学術的最先端の知識」ではない
  • だから「研究部門の」と限定することにはあまり意味がない
  • 技術での事例
  • 技術的知識に関して
    • サイボウズは自社クラウド内でサービス運用をしてインターネット越しに顧客に使わせるビジネス形態なので、特許を取らず秘匿する知財戦略が有効
    • 自社クラウド運用上の発明はしばしば自社クラウドの状況に密結合で、特許や論文として切り出すことが有益でない
    • サイボウズは以前から知識をオープンソースや技術ブログなどの形で社会と共有することに肯定的な文化
    • 論文や特許の本数のノルマがない上、オウンドメディアの活動が活発なので、社会に知識共有する場合もブログ記事という形が選ばれがち

ラボとは関係ないが話題に出たので


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