リソースの量が増えると効用の伸びが緩やかになるとする(限界効用逓減の法則) 極端にした方が考えやすいのでリソースが1を越えると効用の伸びが無視できるとする
3パターンの状況がある 状況1: 全員のリソース生産量が1を超えている
- 全員にとってリソースには余剰がある
- 誰も他人からリソースを得ようとしない
- 一時的にリソースを消費して効用を生み出すようなプロジェクト(祭り)のプランが出ると、みんながリソースを持ち寄る
- イベントがリソース不足でハプンしないよりは、ハプンした方が面白い(効用が高い)から
状況2: 全員の生産量が1を超えているわけではないが、平均的には1を超えている
- リソースが不足している人に、リソースが余っている人から移転が行われる
- 移転が行われると社会全体の効用は増えるから
- リソースを出す側は、出すこと自体には特に効用がない
- 今回は簡単にするために効用がフラットであると仮定しているが、現実的には非0の傾きがあるので、このリソース移転は自発的には起こらない
- 社会全体の効用を増やすことに対して価値を見出すなどの効用があるケースはある
- リソースをもらう側は、もらうことによって効用が高まる
- 全員が同程度に充足される
- 共産主義者は理想状態ではこれになると考えている
状況3: 平均的な生産量が1を下回っている
- リソースを全員均等になるよう移転すると、全員が不満足になる
- リソースを出す側は、リソースの移転の結果が1を下回ると自分が不幸になるので、抵抗する
- リソースをもらう側
- 充足するまでもらえる人ともらえない人が出る
- 平等にすると自分も含めて不充足になる
- リソースを出す側に評価してもらってリソースを得ることが自分の充足につながる
- 動機が外発的になる
- ゆとりがない
- 現時点で不充足の人はもちろんゆとりがない
- 現時点で充足されている人も、その充足が奪われる可能性があると安心できない
曾川さんが「ゆとりを与えることが大事だと思う」と力説されているのを聞いて、その場ではその通りだなーと思ったのだが、改めて考えるとゆとりとはなんなのかがわからなくなったので整理したが、結局最後の方まで「ゆとり」という言葉が出てこなかったので、何か違うのかもしれない。