すでに述べたように、紙きれづくり、グループ編成、A型図解、B型文章化のどの工程においても、作業中にふと貴重なアイデアが思い浮かぶものである。こういった、「ふと浮かぶ」アイデアというものをけっして粗末にしてはいけない。たとえそれが、はなはだささやかにみえようとも、それらの小さなアイデアがたくみに累積効果を生んで、ついにはひじょうに貴重な大きな実りをもたらすということが、KJ法のもっとも重要なねらいであるからだ。 続・発想法 p.107

僕は「KJ法の作業をやっている最中に思いついたことは、一見無関係に思えても付箋に書いておきましょう」と指導している。 それは書かなければ忘れてしまうし、忘れるのは「粗末にしている」ことだと思うから。