元は「あなたの国の誤りを避けなさい」というタイトル。「国の誤り」というと「自分ではなく国が誤ったことをしている」という意味に解釈する人がいるかもしれない。 そうではなく、我々は「自分が生まれ育った環境」を当たり前のものとして捉えがちなので、そこに欠点があっても過小評価してしまう。欠点のない国はない。 国に限らず、家族や地位や役職や年齢にも同様の「環境の欠点」がある。これらの「環境の欠点」がすべて一人の人間の中に「環境による欠点」を作り出し、注意深く防御されないと、耐え難い怪物を作ってしまう。

現在の日本における「環境の欠点/環境による欠点」の典型的なものは世界経済の将来予測に歪みがあることだな: どの国が今日の世界経済を牽引しているか

from The Art of Worldly Wisdom あなたの国の誤りを避けなさい ix 水は、それが流れる地層の良し悪しを共有し、人間は、その人が生まれた気候の良し悪しを共有する。ある者は、天頂に有利な空があるため、他の者よりも生まれ故郷に負うところが大きい。最も文明化された国の中にも、他の国が自慢や警告のために非難するような、自国に特有の欠点がない国はないのだ。そのような国の欠点を自ら正すこと、あるいは隠すことは、利口さの勝利である。そして、それがあまり期待されていない分、より高く評価されるのです。また、家族の欠点や、地位、役職、年齢による欠点もある。これらがすべて一人の人間の中にあって、注意深く防御されないと、耐え難い怪物を作ってしまう。