ワークショップ: /omoikane/第27回コミュニティ工学ワークショップ「AIに短編SFを書かせて未来を考えてみよう!~ChatGPT×SFプロトタイピング~」 での解説資料
- old version: Polis解説動画
- ワークショップの構成が動画撮影の後で変わったため修正した
SFプロトタイピング解説からのつなぎ
- SFプロトタイピング、要するに何?
- ChatGPTを使って未来のストーリーを作らせる
- 何のために?
- より良い議論の土台を作るために
- 世界観を共有することによって議論が「地に足のつかない」「空中戦」になることを防ぐ
Polisとは
- (Polisの画面は最初から出しておく)
- Polisとは、大勢の人々の意見や感情を収集し、リアルタイムに分析するシステムです。
- これは、アンケートよりも効率的に、人々の気持ちを理解するために開発されました。
- 最良の未来と最悪の未来を見ることによって、未来の幅がわかる、その幅の中で自分はどう行動するのか?
Polisの主な機能とデモ
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(実際のPolisの画面を見せながら、機能の紹介。)
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さっそく画面を見てみましょう
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実際にAI小説を読んでそれについての感想を読者が書いたり投票したりしたもの
- 小説の中ではAIがユーザの過去のトラウマを掘り起こしてくる
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メジャーな意見
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意見の分かれるコメントの可視化
- (ここからワークショップの現地ではクラスタが2つになっていたのでアドリブした)
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- ユーザーがAIによって自分自身の過去を掘り起こされる経験は恐ろしいと感じますか?
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投票機能
- 実際に投票してみましょう
- はい、いいえ、わからない
- Q: Polisで投稿された短文に投票する際、どのような基準があるのですか?
- あんまり長考しないで感覚でどんどん答えていくといいでしょう
- あなたが文章を見てパッと「はい」「いいえ」が出てこないなら「わからない」を選んでOK
- これは「人々がどう感じるか」を収集するツールなのです
- すぐにはいいいえが出ないということは、あなたの中にまだその問題に関する考えが育ってないということ、それ自体が重要なデータです
- 例えば投票の結果をみて「わからない」が多いなら、人々はその問題についてあまり知る機会がなかったなどの可能性が示唆される
参加者自身が投票対象を作れる
- 誰かが決めた対象にただ投票するだけでなく、参加者自身が投票対象を作れることが大事
- 台湾デジタル大臣のオードリータンはこれを「アジェンダ設定の権限を人々に開放する」と呼んでいる
- これをこの後のワークショップで体験してもらいます
- 完全に自由だと何をしていいかわからない人もいると思うので、今回のワークショップでは「どんな理想像を目指しますか?」や「理想のためにあなたができそうなことは何ですか?」という緩い補助線を引いてあります
- あなたが投稿した内容にはあなたは賛成と投票したことになります
- なので、投稿ボタンを押す前に自分が賛成かどうか自分の心に聞いてくださいね
- グループワークで意見がまとまらなかったなら、それぞれの人がそれぞれの意見を投稿したら良いです
- 今回のワークショップでは、匿名で投票や投稿ができる設定にしてある、運営もわからない
- 投稿内容はフィルターやモデレーションなしで即座に共有される
- これらな設定で変えられる、今回は性善説で、最もみなさんの得るものが多くなるように設定している
具体的な活用例
- このPolisというシステムは例えば台湾では政策決定のプロセスで使われたりしています。
- 例えばUberが台湾に進出した時に、賛成の市民もいれば、反対するタクシー業者もいた。vTaiwanというシステムで大勢の国民が議論をして、当初の対立が起きたが、後に両陣営から支持される意見が創発し、それが台湾政府によって実施された
- 百聞は一見にしかず、百聞百見は一験にしかず
- こんな話を100回聞くよりも、自分自身で体験してみることが大事
- ChatGPTを使ったSFプロトタイピングや、Polisを使った投票を、私たちは有用だと感じている
- この「有用さ」を多くの人に伝える方法や、色々な文脈に組み合わせてより良い「有用さ」を生み出す方法を模索してる
- このワークショップでのこの後の流れ
- この後、みなさんは生成AIであるChatGPTを使って未来のストーリーを生成します
- それを踏まえてグループディスカッション→Polis→グループディスカッション→Polisとイテレーションを2回転回します
- 最終的にどんなものが出来上がるかはまだ誰も知らない未知数ですが、きっとこの場のみんなの議論から生まれた何かを見ることになるでしょう
まとめ
- Polisは「多くの人々の意見や感情」を理解することを助けるツールで、合意形成や意思決定の助けとなる
- 民主的な意思決定やコミュニティの一致点を見つける際のツールとして世界中で活用されている
- 百聞百見は一験にしかず!体験してみましょう!!
参考資料
- AI小説
- vTaiwan
- Digital Social Innovation to Empower Democracy by Audrey Tang
- Polisの話は8:42から