• 三泊四日、泊り込みで同じテーマについて3ラウンドやる
    • 数十枚以内の付箋で第1ラウンドをやる
    • 100〜200枚の付箋で第2ラウンドをやる
    • 50〜100枚の付箋で第3ラウンドをやる
  • このうちの前2つは個人で行う

まず根本的に重要なことは、KJ法を、あまりに簡易な訓練で学習できるとあまくみては、たいてい失敗するということである。また、中途半端な駆使で停滞している人はすこぶる多い。私自身も、一九六四年の『パーティー学』出版以来、しばしばKJ法の研修を他人から頼まれたものの、多くの試行錯誤の結果やっと一九六八年にだいたい自信のもてる訓練方式にたどりついたのであった。現在までのところ、最低限三泊四日、泊り込みの訓練が欠かすことのできないものである。これだけの期間を使っても、その間ほとんど徹夜にちかい作業が二、三晩つづくことがある。なぜこれだけの日数が必要かというと、前述の六ラウンド累積KJ法によって、すくなくとも三ラウンドを累積的におなじテーマについてやらなければ、参加者は「わかった」という実感をもちにくいからである。 このさい、第一ラウンドは「問題提起」のラウンドとし、紙きれ枚数にしては数十枚以内。ついで第ニラウンドを「現状把握」のラウンドとし、このときに百枚ないし二百枚。第ニラウンドを「本質追求」のラウンドとし、枚数はおそらく数十枚から百枚前後になるであろう。つぎに「本質追求」のA型図解のうえに「評価」を加えるとよい。 続・発想法 p.139