DeSci(分散型サイエンス)が「公共性」を志向する理由──パブリックブロックチェーン、Web3の源流からひもとく|濱田 太陽 DeSci(分散型サイエンス)が「公共性」を志向する理由──パブリックブロックチェーン、Web3の源流からひもとく|濱田太陽
ヴィタリック・ブテリンは、2021年3月に公開された『The Most Important Scarse Resource is Legitimacy』というブログの文章の中で、イーサリアムが保有する資産を全てインフラの維持のみに使うよりも、一定の支出を研究開発やコアプロトコルに割り当てることで、新しいインフラに先行投資を行いエコシステムの価値が高まると示唆しています。
オープンソースプロジェクトを支援する『Gitcoin』…Gitcoinは、イーサリアムのエコシステムに貢献するプロジェクトに対して、ユーザーの寄付の数を重視して支援する仕組みを導入していたり、保有する資産をGitcoinに貸し付けて利息の一部を公共財の支援にあてる仕組みも提供を開始したり、様々な取り組みを行っています。Gitcoinは、イーサリアムファウンデーションや分散型金融のプロトコルである1INCHなどとパートナーシップを結び、これまでに5082万ドル (約69億2800万円)の支援を行いました。公共的なプロジェクトへの支援の代表例として、2022年の年末には、イーサリアムファウンデーションは、国際連合児童基金 (UNICEF)と連携し、金融アクセス、教育・リテラシー、環境、公衆衛生の格差を是正するプロジェクトをサポートしています。
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パブリックブロックチェーンが公共的なサービスやプロジェクトを支援することは、自らの影響力を世界中に拡散させるための強力な戦略
誰もがWebにアクセス権を持っており、誰もが排除されない「パーミッションレス」