2014-04-24に発売した技術評論社 WEB+DB PRESS Vol.80に、特別企画として書いた記事。 技術評論社のウェブサイトで読むことができる。
当時はてなダイアリーに書いた紹介記事 「エンジニアの学び方」を執筆しました。 を転載:
Vol.80自体は4月発売ということもあって「新人さん大歓迎!」と銘打っています。「エンジニアの学び方」もこの4月に就職・進学をした人を想定読者にしています。ですが、きっとその他の人にも役に立つ内容だと思います。
この記事を書くきっかけとなったのは、ベストセラーにもなった拙著「コーディングを支える技術」のコラムです。余白があるからコラムを書けと言われて、学び方についてのいくつかのコラムを書きました。
- p.23「理解を確認するためにはまずアウトプット」
- p.26「何を学べばよいかがわからない理由」
- p.79「具体的な知識と抽象的な知識」
- p.80「噛み砕く」
- p.82「必要なところからかじる」
- p.134「おおまかにつかんで徐々に詳細化する」
- p.235「端から順番に写経する」
このコラムはとても好評で、色々な方から褒めていただきました。例えばAmazonのレビューにはこう書かれています:
直接本書の趣旨とは関係のないコラムが、特に私にとっては秀逸でした。 「膨大な情報に心が折れそうになったときにどうするか」について、短文ではありますが、処方箋が書かれています。 このコラムを読むだけでも、(少なくとも私にとっては)この本の値段の価値はありました。
評価して頂いてとても嬉しいのですが、実は著者としては満足の行く出来ではありません。余白を埋めるためのコラムである都合上、限られた文字数に詰め込む必要があり、泣く泣く削ったところがあります。また、コラムとして飛び飛びに掲載されるため、どうしても「つながり」が犠牲になったところがあります。
今回の特別企画「エンジニアの学び方」で、このテーマについて、17ページにわたって書かせていただくことができました。目次を紹介します:
- 効率的に学ぶには --- 知識の3つの軸と学びの3つのフェーズ
- 最初の一歩をどう踏み出すか --- 必要なところを学ぶ、全体像をつかむ、写経する
- どうやって深く理解するか --- 比較、歴史から学ぶ、作って学ぶ
- 何を学ぶか、何を作るか --- 問題の探し方と成果の出し方
「コーディングを支える技術」のコラムと見比べると、知識がネットワーク状につながり合っているのがわかるかと思います。「どうやって深く理解するか」の章はコラムとあまりつながりがありませんが、これは「コーディングを支える技術」の第1章「言語を深く効率的に学ぶには」とハーモニーを奏でています。
つまりこの特別企画「エンジニアの学び方」は「『コーディングを支える技術』を支える学び方の技術」なんです。「エンジニアの学び方」単体で読んで大丈夫なように書いてはいますが、合わせて読むともっと良いと思います。
楽しんでいただけたら幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
エンジニアの学び方─効率的に知識を得て,成果に結び付ける:特集|gihyo.jp … 技術評論社 [2014-04-24 #2014#04-24#2014-04