「近いシンボルの単一化」は、ScrapboxやKozanebaがユーザの理解を促す過程で発生する重要な現象
Scrapboxでの例
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ある内容について書こうと、ページを作る
- 同じタイトルのページが既にあると表示され、マージするか問われる
- 「同一シンボルの単一化」をサジェストしている
- ユーザは単一化しても良いし、単一化しないでとりあえず書き出してから、二つのページを見比べてもよい
- しばしば古い方のページのタイトルが曖昧で、もっと内容に即したタイトルに変更する
- これは「古いページを書いたときにはまだ明確に言語化されてなかったもの」が、新しいページとの照合によって明確化したのである
- 同じタイトルのページが既にあると表示され、マージするか問われる
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ある内容Xをクリップしようとする
- あるタイトルYをつける
- クリップしようとしている内容で検索するか、クリップしようとした内容を貼り付けて一部をブラケティングする、その結果、その内容が既にクリップされていることを発見する
- 今まではXにYというリンクがなかったが、あるべきだ、ということがわかる
Kozanebaの例
- 文章のこざね化をしながら読む
- 長くて一単語ではないフレーズが繰り返し使われていることに気づく
- それは偶然によってその長いフレーズが一致することは考えにくいので、その長いフレーズを一つのシンボルとして使っていることがわかる
- 文章のこざね化をしている最中に「X, つまりY」みたいな記述にであった
- これはシンボルXとシンボルYがほぼ同じ意味で用いられていることの表明
- この「関係」を二重線でつないで明示しておくことによって、その後の文章を読んだ時のXYどちらの出現についてももう片方のシンボルとほぼ同じであることがわかる