from KJ法勉強会@ロフトワーク事前アンケート
Q: ものごとは色々な側面から見ることができて、複数のグループにマテリアルを分類できる感じがして戸惑ってしまう
A: その感じは何もおかしくありません。 川喜田二郎自身が図解化の島間の関連付けでそういう例を出しています。
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CはA・Dとも同類であり、別の意味でB・Eとも同類である。こういう二重や三重の関係線を、クロスサークルと呼ぶことにする。
- KJ法 渾沌をして語らしめるp.136
たとえば図解化の手前のグループ編成のフェーズで悩んでいるとしましょう。
- 「CはAとも強い関係があるし、Bとも強い関係がある、どちらとくっつけよう…」
- 両方に強い関係があるなら、3つで1グループでは?
- なぜ「AとBは別のグループ」と考えましたか?
- AとBが似ていないから?
- 例えばこんなケースはどうでしょう
- 表札「円柱は円にも四角に見える」
- 円と四角は似ていない、一見無関係なものに見えるが、それが円柱を介してつながっている
- こういうパターンを無意識に無視してないですか?
- 表札「円柱は円にも四角に見える」
- 「似てないから違うグループ」とは限りません
- 「関係ありそうなものを集める」時に、暗黙に「関係」を「類似関係」だけにしてないですか?
- 質問文に「分類」という言葉が使われていたことが気になりました。分類は「似たものを集めること」ですから、KJ法のグループ編成より狭い概念です。
上記のケースに当てはまるかを一旦考えてもらって、それでも「やっぱり別のグループにしたい」というケースもあると思います。 例えばこういうケース
- EはA〜Dのみんなと密につながってるから仲間にしたい、でもF〜Iのみんなとも密につながってるからそっちの仲間にもしたい。全部一つのグループにすると大きすぎるしA〜DとF〜Iは互いに相手の陣営を知らんやつだと考えるのでケンカしそう…
- そういうケースはEを複製すればスッキリします
- 後で図解化するときにクロスサークルにするとか2つのEをイコールで結ぶとかすれば意味はわかりますよね
- こうやって2つのグループにしてから、それぞれに表札をつけようとした時に「自分はEの異なる側面に注目していたのだなぁ」と気づくこともあります
- 一つのラベルEに書かれた内容が、異なる文脈に置かれることで事後的にEにより詳細に言語化されるわけです
- これに似たケースに関するの意見は「Eを離れ猿にしたらいい」というもの
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よく、小グループの二つ三つを解消して 一括した大きい目のグル ープにする人を見る。これは、ある 一、二枚が、AグループにもBグループにも関係があるよう に思われ、どちらかに入れる片手落ちをきらって、AとBを合体したグループをつくることによ り、そのディレンマを解決しようとするからである。そんなことはせず、問題の一、二枚は離れ猿にしておき、小さい目にAとBとをべつべつにグループとしていちおう括ったはうがよい。こ こでむりしなくても、もしそれが自然なら、第二段階のグループ編成で、Aグループ、Bグループ、および離れ猿の紙きれはいずれも一括されてくる。(続・発想法 p.60-62)
- これはつまり「次の段階でこの形になる」という考え
- 関連
- これはつまり「次の段階でこの形になる」という考え
- 円柱は円にも四角にも見えるが、円でも四角でもない